『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』を読んで感じた3つのこと
先日、坪田信貴さん著
『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』
を読みました。
うちは夫が
「人に迷惑かけるのだけはぜったいにダメ」
とよく娘に言っているので、
なんとも気になるタイトルで、図書館で予約して借りてきました。
子育てですぐに活かせる声かけや、
当たり前にやっていることの弊害など、
目からウロコな内容が盛りだくさんだったのですが、
そのなかでも、
特に意識して日常生活で取り入れたいなと思った考え方を紹介します。
1・「人に迷惑をかけるな」
と言い続けることの最大のデメリット
「人に迷惑をかけるな」
と言い続けることの最大のデメリットは、
人に助けを求められなくなること。
助けを求めれば相手や周りに迷惑をかけることになるから、
困ったときも自分ひとりでなんとかしようとしてしまう。
正直、はっとしました。
困っているのに助けを求められず、
自分の力だけではもうどうにもできない状況になってしまっている人、
たくさんいますよね。
以前読んだ、湯浅誠さんの「どんとこい、貧困!」を思い出しました。
「どんとこい、貧困!」には、
ホームレスの方々は、
決してなまけて路上生活しているのではない。
日雇い労働などで生活してる人が、
体調を崩して働けなくなってしまったらどうなるのか。
雇用の上で補償もなにもなく、
収入が途絶え、生活に困窮してしまう。
でも責任感が強い人が多く、
助けを求められず、路上に出ることになる。
そのうち体だけでなく心も病気になってしまい、
もう本人の力だけではどうにもならず、
支援できる状況にたどり着いても、
一筋縄では解決や回復は難しい段階になってしまっていることが多い
というようなことが書いてありました。
困ったときに人に助けを求められないのは、
その人の性格ももちろん関係しているんでしょうが、
やっぱり世の中の空気とかが大きいと思います。
その原因の一つと思える内容が
『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』にも書いてありました。
それがこちら。↓↓↓
2・世界のスタンダードと、日本のスタンダード
世界のスタンダードは
「困っている人を助けなさい」という積極的道徳
日本は
「人に迷惑をかけてはいけない」という消極的道徳
もう完全に、
日本のベースが人に迷惑をかける行為をNGとしているんですよね。
もちろんまわりへの迷惑を考えることも多少は必要ですが、
わたしは世界のスタンダードを取り入れたいなぁと感じました。
その方がぜったい、世の中に優しい。
そしてもうひとつ。印象的だった内容。
3・困ったときは助けてもらい、
困っている人がいたら助けてあげよう
人は迷惑をかけずに生きることはできない。
迷惑をかけないというのは、
生きていないのと一緒。
それなら「人に迷惑をかけてはいけない」
ではなく、「困っている人を助けなさい」
と声かけしたほうが、ずっと豊かな社会になる。
夫が娘に言う「人に迷惑をかけるのはだめ」に
同調していたわたしですが、
これからは、
「困っている人がいたら、助けてあげようね」
と心から伝えていきたいです。
同時に必要になってくるのが、防犯対策!!
困ってるふりして近づいてくる不審者から、
自分で自分の身を守れるように教えていかないといけない。
いやー、ほんと、子育てが大変な時代です。
(…それは今も昔も変わらないのかな!)
最後まで読んでくださってありがとうございました*
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