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序文2023シーズン、3人目のスペイン人監督と共に走り出した新たなチャレンジは、シーズン途中の監督解任という形で幕を下ろした。 スペイン路線が始まった2017年以降3人のスペイン人監督が指揮し、ポジショナルプレーをベースとしたアグレッシブでコレクティブという根本的な部分を大切にしつつも、それぞれ違った色を見せてくれた。 筆者はそうしたカラーの違いを、ある種の実験のように捉え追っていた。 保持とトランジションの礎を築いたリカルドから、より安定感と個の能力で優位性を作ろう
序文徳島ヴォルティスにとって悲願とも言えるサッカー専用スタジアム。 全国的にもその数は年々増加し、最近では広島、金沢、長崎などが新たに建てられている。 本記事では徳島県におけるサッカー専用スタジアムの可能性、実現へのアプローチについて探っていきたいと思う。 球技専用スタジアムの必要性についてはこちらの記事でも言及しているため一部重複する内容もあるが合わせてどうぞ サッカーにおける専用スタジアム日本におけるスタジアムの現状 Wikipediaの情報を参考に最新の情
まえがき全国44位の人口約70万人という田舎にあり、最寄りの都会へアクセスするにも車やバスで海を渡らなくてはいけない。 かつて全国的な強豪高があったこともあり圧倒的に野球文化の根強い地域性。 スポーツ全般へのスポンサードに力を入れる地元発祥の製薬会社サッカー部から始まり現在まで多くの面で依存している。 良くも悪くも"相応"だった徳島ヴォルティスというクラブが、一人のスペイン人監督招聘から大きく変わり始めた。 国際空港のないこの町が、今や日本で最もスペインに近い場所かもし
J1から降格して1年での昇格を目指す徳島ヴォルティスではあるが、前半戦を終えて4勝13分4敗と思ったように勝ち点を重ねることが出来ていないのが現状である。 SNSなどを見ていると、この結果に対してネガティブな感情を抱いている人も決して少なくないと感じる。 ただ個人的な感情としては全くそんなことはなくて、歩むべき道をしっかりはみ出さずに歩いているといった印象である。 今回は2022シーズンがネガティブに見えてしまう原因と、ポジティブである要因を考えていきたいと思う。 目標
序文レアル・ソシエダとの育成業務提携が発表され、ますます育成クラブとしての色を深めている徳島ヴォルティス。 ストーブリーグも佳境に入り、2023シーズンの陣営も段々と露になり始めた。 獲得した選手を見てみると延長した櫻井や森海渡、千葉、高田など、期限付き移籍の選手に頼っている傾向が強い。 昨年までを見ても藤尾や新井、宮代や垣田など前線の選手は特にレンタル選手が多い。 期限付き移籍は、完全では獲得できないような金額の選手やそもそも売り物じゃない選手をレンタル料と給料だけで