心の健康相談ダイヤルに電話

夫が鬱病でも踏ん張れる理由

の続き

投げ捨てたくなったその本に助けられた。

各都道府県には精神保健福祉センターというのがあり、鬱病や鬱病の家族が電話相談できる「心の健康相談」と言うサービスがある。と知り、『藁をもすがる思い」なのか「ものは試し」なのか半々な気持ちでかけてみる事にした。

いざかけてみようと思った時に中々繋がらないって結構なストレス!何度かけても話中だった。

世の中には精神疾患で悩んでる人が多いんだなぁと実感する。

30分くらいかな?かけ続けてようやく繋がった。

始めどこから話していいのかよく分からず、夫と付き合い始めた頃に急に仕事にいけなくなって鬱病になった事(仕事のストレス)、30歳の時にあった通り魔に巻き込まれた事、親のお金のだらしなさから若い頃から苦労した話、(※全て夫の身に起きた事)

鬱病に原因を探るのは野暮な筈が、私ってば事細かに喋ってる。今思えば必要なかった説明だった。

でもそれを話しながら、涙が出て声が詰まる。話すのが辛かった。

付き合ってから色々あったんだ、大変な人生だったんだなぁ。病んでしまうのも無理は無いって思った。

で、遡って一通り話してから今の状況。

本やネットの情報だと寝ることで疲れ切った脳を回復させて3ヶ月〜半年は療養期、少しずつ出歩けるようになって少しずつリハビリ期となっているが全く当てはまらない。9年もよくならない事。

とにかくずっと寝てる。昼過ぎまで寝てる事。

「じゃあ分かった!24時間寝てていいよ」と私が言うと、夜中遅くまでゲームを🎮していて、どこまでが鬱病でどこからが甘えか分からなくなる。

一通り話してまず相談員に言われた事は

まず、本当に鬱病で重い時期はゲーム出来ません。と一喝❗️❗️

「食欲は?」

「昼間ずっと寝てるので基本的に食べません。夜ご飯一緒に食べるのと、甘いものが好きでアイスとかよく食べてます。あまり食べないほうがいいとは言ってるのですが。」

食欲もないのに好きなものは食べられるのね〜。鬱病ではないとは言わないけれど、本当にひどい時期ではなさそうですね。

凄く変わったケースですね。5年前くらいにもこういう人居ました。今って鬱病も本当に種類が多くて、特に若い人に多い傾向だったりします。

一般的に焦ったり、普通の生活に戻らなきゃとかそういう気持ちは感じられない。

今の奥さんの実家暮らしに甘えている部分もあったり、奥さんが仕事復帰する予定だったりするので焦りは無さそうね。

凄く図星です。甘えと病気の境目が分からない。これは健康な誰かに相談したところで甘えてんじゃん!って思われそうで中々人には相談できなかった。

でも、一緒に居て分かる。一日中寝てるだけで羨ましいって思ってしまうこともあるけど、いや、逆にこんなに一日中寝ていられない。

薬のせい?って思って疑いが無くは無い。でもずっと通い続けて夫も信頼を寄せてる模様。病院が悪かったとしもいい病院探しって難しいし、ネットで見たって胡散臭い宣伝ばかりだし。病院変えたらって他人は言えるけど、現実的ではなかったり。

そういうところ絶対に土足で踏み込んで来ない相談員の方。甘えではなく病気と理解しつつ、今の病院で最善を尽くす方法を導き出してくれた。

まずは睡眠記録をしてみましょう。毎日何時に起きて何時に寝てるか。それを持って主治医の先生に見せて真剣に相談してみましょう。身重であなたも大変だろうけど、出来れば奥さんも同行した方がいい。多分今先生には何も相談せず薬だけ貰って帰って。ってそれしかしてないだろうから。

はい、図星でしょう!

そして、私のケアも抜かりなく。

しかし、あなた心配よー。小さな子供居てお腹に赤ちゃんも居て、これから生まれて来るって言うのに。同居してる父も鬱病の事を知らないと言ったら更におったまげ、とても心配してくれた。

その寄り添いが、凄く心に滲みて滲みて、涙が出た。もっと嗚咽して泣きたいくらいだったけど、、相談もしたい。。

あなたにもあなたの人生があるんだから、自分の人生を歩むって言う選択肢もある事を忘れないでね。

んむ?これって「お離婚」って事ですか?やんわり。今まったくそんな事考えても居なかったんだけど、客観的に見てそんな案件なんだーとむしろ笑えてきたりする。

笑える私はまだまだ大丈夫かな?なんだかんだで息子が居ること、あと2週間で赤ちゃんに会えること。そしていつになるか全く分からないけど夫の回復を結局はどこかで信じているから。

と、電話相談だけで、心がスッキリするのでした。相談員の方は精神疾患に特化した方だとポロっと話して下さった。

早速私なりに相談員の方に言われた事を少し実行して、何となく前に進めてる気がしていて。病院には結局同行してはいないのだが、私が必死なので夫も真剣に主治医には話してるようで、薬を変えてまた更に睡眠時間が増えてしまったようにも思うけど。

でもそれでも、それがダメでもまた違う策があるだろうし。私は電話相談する前よりカリカリしなくなった。

子供産まれてどうなっちゃうのか不安だけど、会える楽しみもある。

今まで何とかやって来たからこれからも何とかやっていくのだろうと、

最後は考えるのがめんどくさくなってきて

強引に楽観的な考えにしか向かなくなるのは私の才能って事にしておく。


夫の記録

2時 就寝

14時半 起床

18時半 1ヶ月ぶり位に友達と食事

23時 まだ帰って来ず




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