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ケトルドラムで詩のイベント&AI活用について
ポエミカの詩をつくっている草間です。
ケトルドラムで詩のイベント
週末は、参加している詩誌『La Vague』のリアルイベントのため、聖蹟桜ヶ丘にある老舗のカフェ「ケトルドラム」へ出かけました。
「ケトルドラム」は、地域で40年以上愛されているお店で、2020年に現在の店主である棚沢夫妻へ受け継がれました。店内にはギターや電子ピアノが置かれ、本と音楽が楽しめる場所となっています。
妻の棚沢永子さんは、過去に、新川和江・吉原幸子責任編集の女性のための詩誌『現代詩ラ・メール』の編集実務をされており、昨年、書籍『現代詩ラ・メールがあった頃』を発表。今年度の日本詩人クラブ詩界賞の特別賞を受賞されています。
ケトルドラムの3階には、なんとラ・メールが全冊……!
次回、ゆっくり伺ってすべて読みたいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1709513431855-OshVqcm89q.jpg)
今回のイベントは、女性詩人が「わたしたち」をエンパワメントすることを掲げ創刊した詩誌『La Vague』の合評・朗読会です。
ゲストは、詩人の川口晴美さんと、思潮社の藤井一乃さん。
お客さんもゲストもメンバーも、テーブルをくっつけて囲み、おやつもつまみつつ、La Vagueの既刊2冊に収録された詩について語らい意見します。
特にうれしかったのは、1号の巻頭に掲載された、ゲスト・川口晴美さんの詩「蜜蝋」の創作秘話をご本人から伺えたこと。
フローリングの床に蜜蝋ワックスを塗り込めながら、来し方行く末についての思いが巡るドラマティックな詩なのです。
↓電子版でも、紙媒体でも読めます!
わたしが合評へ持ち込んだのは、創刊号のために書き下ろした詩「地下水脈」。
AIへ脈々と受け継がれてしまうジェンダーバイアスの功罪や顕在化しない労働について触れました。
藤井さんのコメントからも気づきをいただけてよかったです。
「地下水脈」はLa Vague0号に収録されています。
普段、家庭の事情でなかなかリアルなイベントへ出かけることが叶わないのですが、同じように詩を読み書く方の熱量に触れると、自身の詩を見つめる角度がすこし変わり、凝り固まった思考がほぐれ、良い具合に前向きになれるのがいいですね。
近々、詩を詩集としてまとめたいと考えているのですが、苦戦しています……。ここは一人で頑張らないといけない段階なので、何とかかんとか答えを出したいと思います。
AI活用について
間も無くOpenAIから動画生成のできる「Sora」がリリースされるとのことなので、触るのがたのしみです。
プロンプトの練習として、別のAI動画生成ツールRunway&作曲ツールとSuno AIで詩のMVをつくってみました。
Soraを使えるようになるのが楽しみで、プロンプトの練習。次の詩集に収録したい詩の一節をAIに動画&楽曲化してもらいました。なかなかよいPV。#poetry
— 草間小鳥子 (@eureka1328) February 28, 2024
動画 Runway
音楽 Suno AI
詩 草間小鳥子 pic.twitter.com/2LDFeTGBVO
雰囲気は悪くないのですが、よくよく見ると足が増えたりベンチが伸びたりと不自然ですね。
Soraはこのあたりの整合性の精度が高いようなので、期待できそうです。
Suno AIの合成音声もなんだか不自然ですが、この旋律はかなりお気に入りで、たまに口ずさんでしまいます。
わたしは仕事でもかなりAIを活用しており、ChatGPT-4で記事の叩きを作成したり、タイトルの案出し、マインドマップの作成、Adobe Fireflyでの画像生成などを行っています。
思うのは、どれも「それっぽい」ものになるということ。
先人の制作物をベースに吐き出されるのは、今はどうしても「それっぽい」ものなのかもしれません。
模倣はいつまでも模倣かもしれませんが、今後精度が上がるにつれ、受け手の感情や市場傾向を学習し、より良いAIの生成物が世に溢れるでしょう。
それ自体が悪いことだとは思いませんが、人間の目が問われるようになりますね。
それで良いのか、何が足りないのか、それでも作る手を止めるべきではないのか、よく見極め自分なりの信念と感受性に基づくフィードバックを主体的に行う必要があると感じます。
目を養うためにたくさんの良いもの悪いものを見て自分の頭で感じ考えることを休まずやりたいと思いますが、もしかするとその目でさえ、人間よりも機械のほうが正確になってゆくのかもしれませんね。
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