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カラダを体験する。ボディスキャン瞑想のこと。
「あなたは自分の体に自信がありますか?」
なんて質問をたまにメディアで目にしますが、わたしは、その都度なんかイヤ~な気分になります。
そもそも、その「体」って外見的なこと? それとも健康のこと?
わたしに限って、そんなのどっちも自信なんてあるわけないじゃん。
若くないし、若い頃から虚弱だし、気圧とか気温にも敏感だし・・・など、自信のないところは枚挙にいとまがありません。
マインドフルネスを知った今だって、自信がついたってわけじゃないんですが…
ただ、自分のカラダというものの捉え方が以前とガラッと変わりました。
若い頃は健康よりも気になっていたのは外見でした(というか、理想の容姿ってもんがあって。到底近づける訳もないのに毎日鏡を見てはあれこれ悩み…)。
この時点で人は自分のカラダに対してネガティブな感情を持ってしまう。
これが、のちのち発現する健康不安にも繋がっていく…(なんてことはジョン・カバットジンさんの本を読むまで考えたこともなかった)。
ジョン・カバットジンさんの本はこちら。
自分のカラダは「自分のモノじゃない…」という意識を今は持てるようになっていますが、更年期障害、パニック障害、うつ病、自律神経失調症などに苦しんだ過去の日々では・・・自分のカラダは所有物であり、扱い難いシモベのような感覚でした。
だから外見の欠点に注目しては、「チェッ!もっと〇〇みたいに生まれたかったよー!」といちゃもんをつけ、体調が悪くなれば「あー、いやだ。なんでこんなに虚弱にうまれたんだろー」と嘆いてばかりいたのです。
わたしがわたしのカラダの立場なら、
「文句ばっかりいいやがって。ふざけんな!お前はわたしのことをどこまで知ってるんだ!わたしの幸せや安寧のことなど考えたこともないくせに!ふん!」と怒るでしょうねぇ。
「実際に自分のカラダを体験することができれば、そして思い込みによる判断基準をとりはらうことができれば、体や自分自身に対する考え方がまったく違ってくるはずです。」
(ジョン・カバットジン/著「マインドフルネスストレス低減法」より)
このカバットジンさんの言葉を信じてわたしはボディスキャン瞑想に取り組みました。
その詳しい方法は明日以降の記事でご紹介させて頂きますが…。
最初の頃は、このボディスキャン瞑想をやると(なぜか)寝てしまうことが多く…。
その後、目が覚めて「ここはどこ?」状態になってました。
これはカラダが速攻でリラックスしてくるからかもしれない。
優しい気持ちでカラダの一つ一つの部位、箇所、臓器に意識を向ける。
どんな働きをしてくれているのか。
どれだけ頑張ってくれているのか。
張っている、凝っている、硬い、痛い、重い・・・などの感覚を部位ごとに味わってみる、観察してみる。
すると、徐々にカラダも応えてくれる。
おこ状態 ☛ ☛ ☛ 優しいお母さんみたいな柔和状態へ。
カラダは自分のシモベなんかじゃなく、自分の命を守り、包む、ありがた~い存在。
ボディスキャン瞑想をしているうちに・・・カラダに対する想いがどんどん変化していきました。
(続)