「あっています」で、あっています。
※2月5日追記:このnoteを読んだ夫(九州生まれ育ち)との会話を文末に追記しました。
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方言を聞くのは好きだ。
両親の出身である東北のそれも、帰省や電話のたびに突然違うことばをしゃべりだす親のバイリンガルぶりを含めて、子ども心におもしろいなあと眺めていた。そういえば夏休みの自由研究で、方言について調べたこともある。
「け?(食べて)」「こ?(食べよう)」「くー(食べる)」なんて、一文字のやりとりで会話が成り立つなんて傑作だ。嘘か真か「寒いところだからなるべく省エネになったみたいよ」なんて話を母に聞いて育ったもので、ことばと気候や文化の関係って興味深いなあという思いをずっと抱えている。
大人になったいま、これまで自分には縁のなかった福岡で暮らすようになり、この土地のことばに囲まれはじめた。夫方の親族・親戚が暮らす九州各地の方言もまた新鮮で、おもしろいなあと思って耳に入れている。
だからつまり、「方言は好きだよ」「おもしろいなあと思っているよ」という気持ちは大前提にあるのだ。
ただ、ただ、ただである。
その大前提の上でもなお、福岡へ越してきて丸4年が経つ今日、いまだに聞くたびに背中の奥のほうがむずがゆくなるような方言というのもある。
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