ネプリ「はるのはなことば」一首評
この度、Xにて蔵野依心さん主催のネットプリント「はるのはなことば」に参加させていただきました。
https://x.com/io_kurano/status/1787733725637382212?s=46
春の花をモチーフに7人×3首の計21首が楽しめる素敵なネプリの告知を兼ねて、参加者のお歌から一首ずつ好きな歌の感想をさらっと書こうと思います。良い歌だなと思ったら是非出力してみてください!
蔵野依心さん
来世でも一緒になろうね、なんてのはよく使われる約束ですが実際に来世で一緒になることなんてまずあり得ないでしょう。ただ、「あなた」を好きな気持ちは確かで、永遠なのでしょう。「好きになる」ではなく「好きでいる」なのが切なくも温かい気持ちにさせてくれます。
マミヤミレイさん
初句「春爛漫」からとても希望に満ち溢れた景が浮かびますが実際はお別れの場面を詠んでいます。春は出会いと別れの季節ではありますが決して悲しい別れじゃないようです。いつ会えるかは分からない、でも生きていればいつか会えるよね。そんな雰囲気が素敵な一首です。
ナクキザシさん
今の関係が壊れるのが怖いから友達のままでいよう。実にありふれた感情を「不純」と表現しているのにドキリとさせられます。本当にそれでいいの?と問いかけてくるようです。すべての恋を肯定して背を押してくれるような優しさが感じ取れる一首です。
名無しさん
切ない雰囲気が漂う一首です。この「忘れて」は一体誰に、どのような場面で言われたのかは想像するしかないですが、主体の中に楔のように残り続けているようです。それでも生きる、ひたむきに生きる。時が経てばいつか忘れるから。主体の強さが感じられるようです。
もくめさん
喧嘩は謝ったもん勝ちというのはある意味では真理ですが、自分に非が無いと思いつつ謝るのは難しいものです。このままでは良くないと頭では分かっていながら心は納得のいっていない主体の心情がうまく表現されています。意外と頑固な主体にくすりとする一首です。
橘 春さん
純粋な恋とは何なのか。自分に一切の利がなくても人は恋ができるのか。主体はただただ「好き」なのでしょう。そしてそれはそれ以上でも以下でもない。相手に何も求めない愛は純粋で、綺麗で、それでいて不気味なのかもしれません。不思議な雰囲気を放つ一首だと思います。
ということで今回は以上にしようと思います。残りの15首も素敵なお歌です。(当然自分の歌も自信作です!)
出力して楽しんでいただければ幸いです。よければ感想も #はるのはなことば でお待ちしております💐💌✨