『身体に聴く』 てくてく通信+🎈 #76
こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。
身体に聴く
仙台は心持ち寒くなってきました。今朝家を出るときに、思わず手袋を探しました。毎年毎年経験する日本の四季のこもごもが、私は格別に好きです。光の具合が、少しずつ柔らかくなって、冬には本当に淡い光になることも、そこから陽ざしがちょっとずつ強くなってきて、世界がはっきりしていくプロセスも、夏、汗をかきながら自転車に乗ることも、この上ない幸せです。みなさんは、どこの国のどんな季節が好きですか?
さて、今日は身体の話。
みなさん、自分の身体好きですか?普段、身体に感謝していますか?身体のこと考えたことがありますか?身体と付き合う方法考えたことがありますか?
私は、毎日寝る前に1時間半、身体や家や自分の気持ちの手入れをします。その中でも、身体の手入れの方法を今日はお伝えします。
お風呂に入った後、寝る前に、暗闇に身体を横たえます。ベットや布団の上ではなくて(これは自動的に身体が眠るモードに入ってしまうからです)、畳やヨガマットの上がいいです。身体と床の間にはどのくらいのスペースが空いていますか?横たわっていると、だんだん身体が下がっていくのが判るはずです。できれば、身体がフラットに畳やヨガマットとぴったりくっつくのが理想です。
その日の体調やストレスの具合で、毎日身体の状態は違うはずです。私はストレスがかかると床との間にたくさんスペースができます。身体に力が入っているのですね。そして、これまで習った、「みくさのみたから」や「野口整体」という方法をミックスして、身体が動きたい方向に身体を動かします。そうすると、身体は自分で自分を調整して、もっと力を抜いていきます。
その上で、温めたいところに手を置いて、身体の状態を確かめます。冷たいかな、あったかいかな、硬いかな、柔らかいかなということをじっくり感じます。また、かゆかったり、痛かったり、辛かったり、苦しかったり、楽しかったり、嬉しかったりしたら、それも、飴をなめるように、じっくり何度も味わいます。
これをやっているだけで、15分くらいあっという間に過ぎてしまいます。そのあと、座って、胡坐をかいて、ちょっと瞑想してから、眠ります。これを、一日1分でも、5分でも続けていくと、身体はとても喜びます。一日の疲れをねぎらい、頑張ってくれている身体に感謝の気持ちを伝えます。そうすると、身体はより安心して、眠れるようになります。
私は恐ろしくたくさんの病気をしてきたので、どうやって身体と付き合ったらいいか、とてもたくさん考えました。限られた一日の時間の中で、どうやったら、効率よく、でも丁寧に、身体と付き合えるか、研究した結果がこれです。身体は、とても正直なので、何か無理していたり、自分がしたくないことをやっていたり、嫌なことを嫌だと思わないでやっていたりすると、症状が出ます。時には目的のために、そういうことをしなければいけない時もありますが、基本的に身体は病気になってでも、あなたを守ろうとしてくれます。だから、丁寧にあなたの身体の言うことを毎日聞いてあげたら、無駄な病気はしなくなります。
病気や怪我をするときは、何かのサインです。身体が今の生活の中で見直すものがあるよと伝えている状態です。ほんとは、休みたいにのに、休んでなかったり、自分の気持ちに気が付かず、行動だけ暴走していると、「もっと丁寧に身体の声を聴いてほしい!」といって、病気になったりします。病気は浄化のサインです。
身体の声を丁寧に聴くというのは、つまり、自分の気持ちの声を丁寧に聴くということです。気持ちや意識より一歩先に身体の方が危険や状況を察していて、素早く動いてくれることがよくあると思います。地震警報や洪水警報の前に、危険な状況にいたら、必ず、身体が知らせてくれているはずです。気が付かないだけなのです。危険な場所や、自分にとって、必要な場所や人も、身体が教えてくれます。
子供の時、裸足で砂浜を走っても、けがをしなかったことを覚えていませんか?または、山を走ってもけがをしなかった経験がありませんか?身体は、知っています。どうやったら、危険を避けられ、どうやったら、より必要な場所に行けるかを。
こんな風に、きちんと身体の声を聴くことができたら、相当の確率で、自分にとって無駄なことをやることは減ります。無駄の中にも、学びはあるので、たまには風邪をひいたりして、身体を調整することは大事ですが、できれば、大きな病気はしないといいなと思います。そして、病気になったときはチャンスです。身体とじっくり付き合えます。どうやったら、良くなっていけるか、身体と一緒に考えるといいです。
身体はひとりにひとつしかありません。車のように乗り換えたりできません。でも、車を整備するように、丁寧に整備することができる何かです。このたったひとつの身体を、できればとても丁寧に使って、よく整備して、気持ちよく付き合えるといいです。
私はできれば、老衰で死にたいなと思っています。そんな風に隅々まで身体を丁寧に使って、死ぬことができたら、大往生だなと思います。あなたにとって、身体はどんなものですか?どんな役割を果たしていますか?仲良く付き合えていますか?ぜひ、教室で教えてください。
ちょっとしたおすすめ
itoshigoto
仙台の老舗の毛糸屋さん
木村屋がなくなってから、1年ほど経ちました。
どこで、毛糸を買っていいやら?
という状況が続きました。
そんな中、先週末、
お世話になっている小山さんが、
itoshigotoという毛糸のお店を
実店舗で開きました。
実際の糸に触ること、
顔を見て、何かを売ること。
手渡すこと。
編み物教室や、
染め糸をつくることもできるこのお店、
みんなが待ち望んでいました。
お金のためではなく、
今、私が、これをやりたいから、
時間が少なくなっても、
収入が少なくなっても、
これをやってみたいんだという、
小山さんの挑戦。
これからが楽しみです。
コインパーキングも近くにあります。
行ってみてください。
編集後記
4月から家事を手伝ってもらう制度を利用して、料理を手伝ってもらっています。他の人が台所に来るというきっかけを元に、とてもよく料理をするようになりました。先週はコテージパイを作りました。もともと料理がとても好きなので、新たなレシピに挑戦できるこのシステムとてもありがたいです。ハングルの勉強も含めて、世界が広がった一年でした。皆さんはどうですか?
(初出:2020.10.31)