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『私は、せっかち3割』 てくてく通信+🎈 #16

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


せっかち3割

少しずつ、初夏に近づいてきています。上着を変えるタイミングを計っていますが、皆さんはいかがですか?

さて、私はせっかち3割、のんびり7割くらいでできています。大きな物事がゆっくり進んでいくのは全然かまわなくて、小さな物事が滞るのが嫌いです。事務仕事をしていた時は、とてもせっかちで、締め切りに書類が間に合わないということがありませんでした。

ご近所に、「くまと文鳥」というカフェが2月にできました。私の住んでいるところにカフェは少ないので、とても重宝しています。たまのお休みにてくてく歩いて行って、そこでお茶を飲むのが好きです。そのカフェはとても面白い特徴があります。何もかもがとってもゆっくりなのです。おはぎを頼むと、頼まれてから作るので、ゆっくり出てきます。入り口に人が来ても、ゆっくり対応する人が出てくるので、ときどきせっかちな人がイライラしています。コーヒーもお茶も、ランチもとっても丁寧に作るので、とってもゆっくり出てきます。ファーストフードみたいなお手ごろさとは無縁です。いつ行っても、大体、どこかのテーブルにコップとお皿が載っています。もっと前に食べ終わった人の食器なのです。それは、そこにたたずんで、とてもきれいな形をしています。そもそも、器がとてもいいもので、選び抜かれたものなので、きれいです。その上に、とってもたくさん時間をかけて作られたランチがのっていました。さらに、それを味わって、おいしく食べて、きれいに食べたお客さんの名残の跡が見えるのです。

最初は、片づけないのかな?と思ったのですが、だんだん、そのスローペースに慣れてきて、お店の人が「今片づけられる」と思った瞬間までそれらがそこにあることがいとおしく楽しめるようになりました。なぜ?それは、そこに愛のないものがひとつもないからなのです。選ばれた器も、そこに盛られた食べ物や飲み物も、それを丁寧に食べた人たちの気持ちも、全部にささやかな愛がこもっているのです。

私は人より時間についてとても敏感です。無駄に時間を過ごすことが嫌いです。無駄に時間を扱われることも大嫌いです。でも、このお店のこの空間でこれらのことが起こるのを見ているのは、とても心地がいいのです。音楽も、お店の小物も、ライティングも、出てくるご飯も、全部が愛にくるまれています。ここでのんびり過ごすことは、私にとって、豊かな時間に触れることです。

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