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『夢見る現実』 てくてく通信+🎈 #86

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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夢見る現実

朝歩いてくる道すがら、ほんのり桜が咲いているのを見ました。枝垂桜でした。桜が咲くとものすごく心が喜ぶのは、私が日本人だからでしょうか。それとも世界中の人たちが感じることなのでしょうか。春の訪れというだけではなく、なにか奇跡に近く美しいものがこの世に訪れてそして一瞬でなくなっていく様子は、命そのものを見ているようで、無性に嬉しいです。

さて、今日は夢を実現する仕組みの話。

私は長いこと理学部で働いていたので、理系の人たちがどんな考え方をするのかとても親しみがあります。そして私自身は芸術系の出身なので、そういう人たちがどういう考え方をするのかもよくわかります。癖も、タイミングも、どういう方法や手段でそれを伝えてくるかも、なじみ深いです。

その上で、私の頭の中にはマップが出来上がっています。すごく現実よりの考えややり方を持っている人たちから、ものすごく抽象的で、ふわふわな考え方をする人たちまでの様々な現実と夢と見えないものに対する考え方や接し方の人たちのマップです。

ちょっと話は飛びますが、昔ドラえもんで、翻訳こんにゃくという機械が紹介されていました。これは当時はあくまでアニメの中での想像の産物だったのですが、今は現実に実現可能な機械になりました。バックトゥーザフューチャーの自動で靴の紐を結ぶ機械も今は実現されています。スタートレックで初めて紹介された携帯電話もだいぶ昔に実現しました。

こんな風に、映画やドラマや芸術は、あったらいいなというものについて想像する機能を持っています。人々の頭の中にある時はふわふわの考えですが、それに実際に形を付け、色を付け、機能を付けて、ドラマの中や芸術の中で実現すると、実際にそれを作ることに具体的にイメージを与えて大勢で共有することができるので、より実現しやすくなるし、技術が追いつきやすいのです。

この芸術のイメージをもとに、実現するのが、エンジニアの分野です。大学の勉強の分野でいうと工学部で学ぶ人たちがこれに当たります。この人たちは、実際にあったらいいなというものについて、現実的な技術を持って、それを一歩一歩設計して、実現して行きます。

このエンジニアの技術の基には、科学者の考えがあります。これを考えるのは、理学部の人たちです。一見何の役にも立たないかのようなたくさんの科学的発見は、私たちの思考を支えます。その中には、現実に技術に結び付く部分もあります。もちろん、技術や実益に結び付かないものもあるのですが、それ以外のたくさんの科学的発見や思考は、人類全体の叡智として考え方を提示し、私たちが考えるベースを作っています。その部分は芸術や哲学が担っている役割とも似ています。

人間には、朝起きて冷蔵庫から材料を取り出して、朝ご飯を作り食べるという現実的な機能の他に、未来を想像したり、人や出来事に対して心を動かしたり、科学的な問題を抽象的に頭の中で考えたり、天気を予想したり、感じたりする抽象的な機能も持ち合わせています。誰もが毎日、抽象的な領域と現実的な領域の両方を行き来しながら生きています。そして、社会の中で、それぞれが得意な領域で仕事を担っています。

この現実⇔抽象のマップは、自分の中の領域や得意なことを考えるのにも役に立つし、あなたの周りにいる人がどんな領域でより機能しやすい人なのかを考えるのにも役に立ちます。

私の友達に、見えない世界が見える人がいます。彼女との話はいつもとても面白くて、時々、宇宙の人たちと話していることがあります。私のマップの中で彼女はとても抽象の領域に属する人として認識されています。私は、彼女が話すこともエンジニアの人が話すことも、同じくらい違和感なく受け入れることができます。彼女は、そういう世界の人の中ではとても地に足の着いた現実を忘れないタイプの人です。だから、とても信頼しています。

皆さんの周りの人もおそらくとても現実的なことが得意な領域の人から、とても抽象的な領域が得意な人がいると思います。それぞれがそれぞれの役割で機能しているので、世界はちょうどよいバランスで動いてきます。芸術なんて意味がないよ、役に立たないよという人は、最初の例を見てください。携帯電話を想像できなかったら、現実に作ることはとってもむつかしくなります。それは、ひとつの芸術の機能です。

私はどの世界もとても大事な世界だと思っています。ふわふわの世界も、超現実的な世界も同じくらい必要だと思います。だから、どっちにでも好きな時に移動できるように、心と背骨を柔らかくしていようと思います。そして、自分がどの領域が得意で、どの領域の人と組むとどんなことができるかも最近は想像しつつ、様々なチームが組めるようになりました。それは、私の人生を彩り豊かにして、より自由にしてくれます。楽しいです。

皆さんの周りにはどんな人がいますか?改めて観察したり、考えてみてください。あなたにない機能や能力をあなたの周りの人は持っているはずです。そして、その人の最も得意な機能が活かされているとき、その人は輝きます。そういう機会に自分も相手の人も、巡り合えるように、アンテナを張って設定を作ると面白いですよ。あなたの得意な領域、ぜひ、教室で、お話しして下さい。たのしみにしています。 


ちょっとしたおすすめ

鳥獣戯画図
日本最古の漫画を知っていますか?
鳥獣戯画図と言います。
兎と蛙のおもしろい
絵巻物が高山寺に残っています。

リンクからみると
かなりたくさんの絵を見ることができます。
まるで漫画だなぁと思います。

これは、東京の国立博物館で
複製を見ることができます。
地下のミュージアムショップでは
このグッズもたくさん売っています。

ユーモラスで、生き生きして、
日本人はこんな風に
世界を見ていたんだなぁということが判って
とっても面白いです。

私は大好きで
たくさん絵葉書を持っています。
そして、すぐ送ってしまうので、
なくなります。

日本の文化にこんなこともあったと知ることは、
ちょっと楽しいことです。
みなさんはどうですか?


編集後記

久しぶりに具合が悪くなりました。ああ、そうか、私は普通に人に助けてもらったり、病院に行ったりしないとこの状態を保つことができないんだなぁと思い、一瞬、自分の状況をかわいそうだなぁと半日くらい思いました。でも、また考え直して、他の人だって同じ状況になったら、私と同じくらいヘルプがないだろうなと思って、立ち直りました。人生に他人を迎え入れる準備をしているようです。

(初出:2021.3.27)



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