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経営戦略・企業分析

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経営戦略・企業分析に関する記事
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#経営

SaaSサブスクリプションビジネスモデルの事業計画KPIシミュレーション

インターネットを経由して、必要な機能を必要な分だけ利用するSaaS(Software as a Service)へのシフトに伴って、サブスクリプション型のビジネスモデルが広がっています。 サブスクリプションモデルとは、ユーザーが期間、量、機能などを利用した分だけ、サービス提供者へ料金を支払う形態で、海外でもNetflix(ネットフリックス)、Salesforce(セールスフォース)、Adobe(アドビ)などの注目企業が採用しています。 日本でもクラウド財務会計ソフトのfr

あなたがSaaS・FinTech企業マネーフォワードの社長ならどのような経営戦略を取るか?

最近、FinTech(フィンテック)をはじめ、HRTech、EdTech、MedTech、LegalTechなど、様々な業界とTechnologyを組み合わせたビジネスがメディアでも良く取り上げられるようになりました。 その中でも金融関連サービスとITを活用したフィンテックが特に注目を集めていて、矢野経済によると、フィンテック系ベンチャー企業の日本国内の市場規模は2021年に1兆8590億円に達すると予測されています。 今回は2017年9月に東証マザーズへ上場し、フィンテ

化粧品業界研究|あなたが資生堂CEOならどのような経営戦略を取るか?

いつの時代も女性の美に対する関心は高いと言われてますが、今回はその美に関わりの深い化粧品業界において、海外展開にも積極的な国内トップ企業の資生堂について考察します。 もしもあなたが資生堂の魚谷CEOなら、資生堂の経営環境をどのように分析し、どのような経営戦略を取るか、一緒に考えながらみていきましょう。 資生堂の基本企業情報 資生堂は1872年に福原有信 氏が創業し、化粧品の国内シェア1位の化粧品メーカーです。現在の代表は魚谷CEOで、従業員数37,438名、グループ会社8

新規上場時のメルカリ業績推移データをグラフ化(MAU / CPAなど)

フリマアプリを手掛けるユニコーン企業メルカリが、遂に6月19日に東証マザーズに新規上場します。新規上場申請のための有価証券報告書が公開されましたので、メルカリの売上や利益などの業績データ推移をグラフ化してみました。 日本国内のフリマアプリ分野では独走状態と思われるメルカリですが、どのような状況で、課題はあるのでしょうか? 日米ともに順調に伸びる「メルカリ」ダウンロード数 メルカリの日本とアメリカの累計ダウンロード数の推移を見ると、どちらも綺麗な右肩上がりで増加しているの

あなたが家電量販店業界1位のヤマダ電機会長ならどのような経営戦略を取るか?

Amazon、楽天市場、メルカリ、フリルといったECサイトやフリマアプリでの買い物が普及してきた今、家電量販店業界の動向はどのようになっているのでしょうか。 今回は、もしもあなたが家電量販店業界No.1のヤマダ電機の代表取締役会長 山田昇氏なら、どのような成長戦略を取るか、一緒に考えながら見ていきましょう。 主力事業の家電小売が苦戦中 ヤマダ電機は現会長である山田 昇氏が1973年に創業し、現在は従業員数が19,238名、店舗数がフランチャイズと海外を含めて12,075店

あなたが求人情報メディアのリブセンス社長ならどのような経営戦略を取るか?

日本国内における人材不足が問題視されてきている中で、もしもあなたが、求人情報メディア事業を運営するリブセンス社長の村上太一氏ならどのような経営戦略を取りますか? 今回は村上太一氏が大学生時代に設立し、2012年に史上最年少で東証1部に上場したリブセンスの経営環境などを見ながら、みなさんも考えてみてください。 求人情報メディア事業をメインとしたリブセンスリブセンスは村上太一氏が2006年に設立した会社で、現在の従業員数は440名となり、インターネットメディア事業を運営してい

【塾業界動向】あなたが秀英予備校社長ならどのような経営戦略を取るか?

少子化が進む日本で長期的には市場の衰退が懸念されている子供の教育・学習塾業界ですが、今回は静岡県の個人塾から始まり、全国展開するまでになった上場企業の秀英予備校の経営戦略について考察してみました。 もしも読者の皆さんが秀英予備校の現社長である渡辺 武氏なら、どのような経営戦略を取るかイメージしながら一緒に考えていきましょう。 中学・高校受験の塾事業を中心とした秀英予備校秀英予備校は1977年に静岡県で創業し、現在は中学・高校受験(個別指導含む)や大学受験のための学習指導、

あなたが建設業界5位の竹中工務店社長ならどのような経営戦略を取るか?

2020年東京オリンピックや東日本大震災の復興の影響により景気が回復してきている建設業界ですが、今回は売上1兆円を超えるスーパーゼネコンの中で唯一非上場企業である竹中工務店の経営戦略について考察してみました。 もしも読者の皆さんが竹中工務店の現社長である宮下正裕氏なら、どのような経営戦略を取るかイメージしながら一緒に考えていきましょう。 竹中工務店はスーパーゼネコン唯一の非上場企業 竹中工務店は約400年の歴史を持つスーパーゼネコンで、主軸の建設事業の他、不動産の売買・賃