神保町という街で
東京都の外に住んでいるけれど、最盛期はほぼ毎週、神保町に通っていた。
それがコロナ。頻繁には行けなくなり、催事も減る。最大のイベント・神田ふるほん祭りは今年も開催されない。
そんななかで、ひさしぶりに神保町へ行ってきた。文字通り山のように本を買い込む。
コレット『紫の戀』昭和3年 初版 1500円
北杜夫『どくとるマンボウ航海記』昭和35年 初版 300円
林芙美子『放浪記』昭和5年 30版 1500円
芥川龍之介『アグニの神』昭和24年 初版 300円
山本有三『塵労』大正11年 初版 300円
国木田独歩『独歩集第二』明治41年 初版 1500円
上林暁『文學の歓びと苦しみについて』昭和22年 初版 1500円
押川春浪『日米決闘』昭和19年 初版 1500円
寺田寅彦『ピタゴラスと豆』昭和24年 初版 500円
寺田寅彦『銀座アルプス』昭和24年 初版 500円
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私が買うのは古本の中でも「初版本」とカテゴリされる当時の単行本が中心。
しかし例えば今回の場合『どくとるマンボウ』は書店で新潮文庫を買うと506円だというから初版の方が安いことになる。(無論古本ではあるのだが。)
初版本=高価なアンティークなイメージは強いが、書店で買うより古書店で初版本を買った方が安価な場合も多々あるのです。
そして私はコレクションする一方、買った本には基本的に全て目を通すので本として面白そうだと迷いなく買う。『日米決闘』はまさにそんな感じだし、山本有三と上林暁は随筆なので面白い逸話が拾えることを期待して。
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本来なら毎月、都内で古本を買ってきて読むのがルーティンだったのだがそれができない。
かつての日常を思い出しながら、記録してみた。