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シン・メガネ
メガネは毎日かけているので、3年もすると何かしら買い替えの必要が出てくる。
最近はもっぱら度が変わるからだ。
50代あたりから、フレームを選ぶ基準がある。
それは…、
意地悪に見えること。
仕事をしていると、あれよろしく、コレどうしたらいいですか、アイミツ取れてますか、オカネありますか、ボンボン面倒なものを投げかけられる。
誰もやらない後始末も…。
あんた、あたしを魔法使いか何かと思ってんの?と言いたくなる。
最近、記憶力も落ちてきて、思い違いや失念も多いのっ!
(平謝りの上、笑って誤魔化す)
そんなとき、意地悪に見えるメガネだったら…、
キーボードをカタカタ忙しく打つ私。
「(コンコン✊🏻)御手洗さん、あの件だけど」と入ってきた人に、「なに?」と顔だけをそちらに向ける。
今忙しいのよオーラ全開の黒御手洗に、相手は「あ、いいです。自分で確かめますから」と帰っていくという流れだ。
それにはやっぱり意地悪なメガネが必要になる。
そんな気持ちで選んだのがコレ。
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今回はイメージの違うオーバル型で
昨日はカウンセラーの集まりで、近況報告にそんな話をした。
また変なこと言ってるわという苦笑は気にしない。
そこは全員カウンセラーだから、安心して話せる空間なのだ。ありがたい。
意地悪に…なんて言っておきながら、カウンセリングの場にそれは要らないですよねとも付け加えた。
ところで昨日の勉強会の内容は、心の中の言葉にできないものをクレパスで描き相手にフィードバックをもらう、フォーカシングの手法だった。
私の描いた抽象画には、嫌なことや面倒なことの粒々が散らばっている。
もちろん夢や希望の粒も、同じように点在している。
話を聞いてくれた相手は、暗くゴツゴツした粒のことを、生きてるうえの「スパイス」であり「ぜんざいに入れるひとつまみの塩」みたいなものと言った。
絶妙なフィードバックに感謝だった。
和気あいあいの3時間半を終えた帰り道、地下鉄の駅まで若い女性カウンセラーと並んで歩いた。
別れぎわに彼女は、肘をぐいっとこちらに寄せながら「御手洗さん、そのメガネとても優しそうに見えます」と笑いながら別のホームに下りて行った。
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