読書感想文なんて
夜の遅い夫が晩御飯を食べたあと、「そうだ!」と何か思いついたように立ち上がった。
なになに!?頑張ってる妻へのお土産か?
鞄から取り出したのはA4のPPC用紙1枚。
「これ、チェックしてくれる?」
それかー、ああぁ、またそれかぁ。
見れば文字数も少なそうで、明日帰ってからやろうと思った。
「締め切りいつ?」
「今日」
おぇい。またそれか!
宿題は出た日にやりなさいって、お母さんいつも言ってるでしょう!
もうすぐ明日になるけど?
半分寝そうになってる頭と目で文字を追う。
そもそも私に頼むのが間違っているのだ。
自由に直していいのなら、
「すごくびっくりして」
「もうダメかと思ってたんだけど」
「みんなで協力できるといいな」
そんな言い回しになっちゃうけどね。
でもナントカ協会の何かに載ると聞いたら、ちゃんとやらないといかんし…。
難しい文章は苦手なのよ。
そもそも文章を書くのは苦手なんだよー!
読書感想文なんて、最高に苦手だった!
そんな私がnoteを書いてるなんて、小学2年生の「不思議の国のアリス」の感想文を書いてる自分が知ったら、驚くだろうな。
小中高生の皆さんには、読書感想文を書く夏休みがやってくる。
あれは今でも必ず提出なのかしら。
夏休みは好きなだけ本が読めるなんて、最高に幸せやん?と思うけれど、感想文は大変だ。
感想文を書くために本を読むなんて、私は嫌だなぁ。
うちの子どもたちにも、作文の宿題をやらせるのは気が進まなかった。
適当に書いておけばいいよなんて言ってた記憶が…。
あ、代わりに書いたこともありました(懺悔)。
と思っていたら、今日の朝刊の「差がつく読書感想文」というコラムが目に留まった。
生徒が嫌々書いたものを読まされる先生方のことを思えば、まず先生が楽しめて仕事の疲れもすっ飛ぶような、そんな読書感想文を書いたらどうだろう。
コラムを書いた大竹稽さんは、
「生成AIが作ってくれるから、書きたくない子は無理に書かなくていいという方向にいってほしい」と。
え!いいの?そんなこと言っちゃって。
「書く」って大事な勉強だと思うけど。
でも、本当に書きたい人が書けばいいと思う。
(言ってること矛盾してない?)
そのコラムでは、いくつかのポイントを書かれた最後に、
「読書感想文が苦行なのは、退屈な作業になっているから。
遊ぼうという感覚で取り組んで」とあった。
それだ!
読書感想文が苦行でしかなかった私も、今noteを書いているし、どうかしたら本の感想も書くことだってある。
書いて表現するのは本来面白いのだ。
おりこうさんな文章を書く必要なんてない。
小中高校生の皆さんが、楽しんで書けますように。
文章を書くことが嫌いになりませんように。
今朝起きると、テーブルの上にこれが置いてあった。
深夜に「育先生、お願いします」なんて言われて、しょうがないなぁと手直しした夫の作文。
その見返りらしい。コレ好きなの、芋けんぴ。
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