正月から節分への「映え」を衣替えする神社(街で★深読み)
神社にはそれぞれ『強み』というか『専門』というか、『ウリ』がありますね。
例えば、以前記事にした『伊奴神社』は安産祈願の神さまで、妊婦を含む一家が産前はもちろん、産後のお礼参りにも訪れています。
名古屋に別小江神社という、延喜式神名帳にも載っている、由緒ある社があります:
節分の日に通りがかると、何やら入り口がいつもと……
おかめ(お多福とも)が口を大きくあけています。
その口をくぐって境内に入るのはなかなか楽しく、小さな子連れの一家がおかめさんの前で写真を撮っていました。
中に入ると、中の鳥居もいつもと様子が異なります:
これも、節分を意識した演出なのでしょう。
右側の和傘も『映え』るので、背景として写真を撮る人がいました。
この日、境内では豆撒きイベントも行われたようです。
この神社は、以前から秋のお祭りの時期には屋台が出て子供たちが集まり、女神輿が町を練り歩くのでも知られていましたが、お参りに来る人のほとんどは町内か、せいぜいそのひと回り外側ぐらいだったと思います。
大きな変化は、10年ぐらい前からでしょうか。
ある時期からこの神社の御朱印帳が人気になり、今ではツアーの観光バスが来ることもあるようです。
お正月は参拝客が行列を作ります。
このあたりで初詣にこれほどの行列ができるのは、12年に1度、未年の『ひつじ神社』ぐらいでしょうか。
お正月も初詣客は参拝し、お札や御朱印帳を買い求めるだけではなく、『映え』スポットを訪れます。
神社の裏手にも和傘が飾ってある広場がありました。ここは人影も少なく、『映え』写真の穴場かもしれません。
正月から節分への神社衣装の『衣替え』もなかなかたいへんだったでしょうが、『映え』の場を提供して参拝客を楽しませることも神社として重要なサービスなのでしょう。
住宅街にある小さな神社なのに、『由緒』の英語バージョンまで作っているのはすごい! この努力はたいしたものだと思います。
街角探検隊としては、10年前から今日、そして、正月から節分と、二層構造の『変化』を感じた日でした。
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