絵と魂を売る僕ら
どうも、たまには、短くまとめてみたくなるお年頃20代オノデラです。
絵やデザイン・マンガなど、趣味でも仕事でも、クリエイティブなことをしていると、『頼んであげたんだから無料(タダ)にしろ』『高すぎる』など、日本人もここまで堕ちたか、と感じるような気狂いな顧客がいます。
たしかに、イラスト一枚で5000円や何万円というのは『商品』としては、高いのかもしれません。
そう考えるのも無理はないけれど、クリエイターや作家なら、口を揃えて『そういうことじゃない』というハズ。
僕らクリエイターは、絵を描くという『魂』を売っているワケで、絵に支払ってもらう料金は、その魂に対する対価だと思っているからです。(少なくとも、僕はそうです)
ギコネコ事件からみる魂の軽視
にちゃんねる のキャラクター『ギコネコ』が、企業によって搾取・収奪されかけた事件は有名ですね。
思えば、企業という一組織に過ぎない矮小な存在が法律を無視するほどにまでの傲慢さを持ってしまったことも『魂』を軽視することに繋がっている気がしてならなりません。
そこには『ギコネコ』を創った人間、キャラを愛した人々の魂があり、それに対し値などつけることは到底できることではないのです。
クリエイター魂を持たざるモノには、『絵』はただ紙切れに値札を貼ったようにしか、見えないのかも知れません。
松下幸之助
昔は、高貴で裕福な人ほど『魂』の価値がわかる人間が多かった。
パナソニック創業者の松下幸之助氏などは、神社に御神体として祀られているほどですから。
軽視される魂
昨今では、『ギコネコ』を大衆から奪い、私欲の肥やしにしようとしていた『タカ◯トミー』など、大企業ほど『魂』の価値より金と欲に目が眩む人間が増えていることに、まがりなりにもクリエイターの身として、悲しみを抱かざるを得ません。
『魂の価値』に対価を払える“高貴な”人々が、今の世に増えることを切に願うばかりである。