プラスアール リハビリ体験記②
お申込みの経緯
介護付き有料老人ホームに入所にて3年経過した85歳方ですが、入所時は独歩でしたが、現在は押し車での歩行で独歩をおこなうとふらつきが著明に出てしまいます。介護付き有料老人ホームではご入居様のケア全般を行い、移動やお食事等ももちろん一緒に行ってくれます。しかし、最後まで自分で歩きたい!という強いお気持ちをお持ちの方でご家族様より力になって欲しいとお申込みに繋がりました。
初回評価
弊社では必ず、一番初めに問診・他部署からの情報収集を行います。そして全身を隈なくチェックさせて頂き、起き上がりや歩行というような基本動作とトイレやお食事といった行為動作を確認させて頂きます。そこから状態に合わせて、目標設定を行います。もちろん目標設定はご本人様、ご家族様、セラピスト、施設内スタッフと相談しながら共有していきます。評価や目標設定などはセラピストの腕の見せ所です。
この方は、安全に歩きたい!と強い想いを持っておられました。歩く能力や歩くために必要な身体能力を評価するのはもちろん、なぜ安全に歩きたいのか?を具体的に話していきました。そうすると安全に歩きたいと思いながらも、トイレ動作が不安定になってきていることに対しての不安や、外出の際に車椅子を使用したくないという気持ちが分かりました。
実際のリハビリ
リハビリでは安全性を高めていくために、全身を隈なく動かした後に下肢筋力トレーニングやバランス練習を中心に、動作練習や実場面のトイレ練習など多様的なトレーニングを段階的に行いました。トレーニングは多様的に行うと効果が高いと報告されております。またトレーニングの難易度や負荷量、方法などは目標設定から逆算しながら段階的に行います。難しすぎたり、簡単すぎたり、目標動作から逸脱した運動にならないように、そしてご本人様が楽しい!続けたいと思うように難易度を決めていくことで運動を継続できるようにサポートします。この方は自主練習チェック表を作成し、セラピストが訪問しない日も運動を行うように進めました。
リハビリを開始してから6か月、現在もまだサポート中ではありますが、トイレ動作の安全性が高まり、不安が減りましたと感想を頂いております。