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人的資本開示について

河上 朗と申します。

株式会社JEAN(ジーン)という、サービス分野における人材開発・組織開発の研修・コンサルティング事業を行っています。

今回は、「人的資本開示」について、皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。

人的資本開示とは

近年、人的資本情報の開示に対する動きが加速しています。

「人的資本」とは、従業員個人が持つ資質(倫理観、協調性、リーダーシップ、モチベーションなど)や能力(知識、スキルなど)や経験などを、企業の付加価値を生み出す資本とみなす経済学用語です。

また、企業が人的資本へ投資することは、従業員の健康状態の向上、幸福感の向上など、多くの非経済的利益をもたらし、最終的には経済的利益にも繋がると考えられています。

経済産業省は「人的資本経営」について、「人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方」と定義しています。

そして、「人的資本情報」とは、人的資本への投資や取り組みに関する情報のことです。

具体的な開示事項について、2022年8月に政府が発表した「人的資本可視化指針」では、「開示が望ましい項目」として、「リーダーシップ」、「育成」、「スキル/経験」、「ダイバーシティ」、「賃金の公平性」などの19領域が示されました。

出典:非財務情報可視化研究会(2022)「人的資本可視化指針」(以下PDF)
https://www.cas.go.jp/jp/houdou/pdf/20220830shiryou1.pdf

そして、「人的資本開示」すなわち「人的資本の情報開示」とは、それらの情報を財務情報と同様に社内外に向けて公表することです。

具体的には、有価証券報告書に人的資本の内容を記載し、ステークホルダーに公開する一連の流れです。

2018年には、ISO30414という人的資本情報開示のための国際的なガイドラインがISO(国際標準化機構)により発表されました。

こちらのガイドラインには、人的資本情報をどのように開示すべきか、という指針が示されており、以降、欧米企業を中心に世界中でISO30414に沿った情報開示が進んでいます。


なぜ人的資本情報開示への関心が高まっているのか

表題の背景として、投資家からの関心の高まりが主に挙げられます。

続きは、弊社のHPにてお読み頂けます。

https://jean-ltd.jp/bloglist/20230908/

株式会社JEAN
河上 朗

マッケニーさんのCMC Language ServiceのHPはこちら: