VR Chat内にジャズ喫茶&バーを開きたい!と言うか開こう!(その3):レコードやCDをかける形の「VRジャズ喫茶」は今はまだ実現不可の模様
こちらのワールドに新曲をアップしました。プライベートワールドですが、まだ試験段階なのでご自由にインスタンスをお立てください。
このワールド、基本的に自作曲と言うか自分のフリージャズスタイルでの演奏を流していますが、いつかは自分が所有しているジャズのCD(残念ながら世代的にレコードではない)を流せればいいな、つまりはまさにVRchat内にジャズ喫茶が開ければいいな、と思っていました。
そんな時に、以下の記事を見つけ、その時、お酒を飲んでいたこともあり、「メタバースでジャズ喫茶が開けますよ」などと気軽に書いてしまいました(反省!)。
で、その後、コメントに対するコメントをもらってから「んっ」と思い、調べてみたところ、やはりそう簡単にはいかないようです。壁になるのはやはり権利問題です。メタバースでもClusterなどはJaslacと包括契約を結んでいるようですが、レコードやCDを流すとなるとそれだけでは不十分で、著作権だけではなく、原盤権というものをそれぞれのレコード会社に対して確認する(問い合わせる)必要があります(となるといわゆるDJイベントはどうなの?という疑問がわいてきますが、これは個人的な希望と言うか感情も入っていますが、DJは単なる再生ではなく、それ自体がもはや演奏であるという捉え方が今ではもはや一般的になっているからと考えられます)。そしてこれは正直大変な手間ですし、恐らくそう簡単には許可は下りないでしょう。
ということでお詫びと訂正のコメントを書いておきました。
ただ、このtabiyagiさんとお父様のお気持ちは非常によく分かります。今や時代は配信なのですが、やはり「モノ」にこだわる気持ちはあり、私も基本的には音楽はCDを購入し、それをitunesに取り込んでいます。つまり普段聞きはitunesやそれを取り込んだ携帯プレーヤーですが、腰を据えて聴こう、というときはアンプにつないだCDプレーヤーを使って聴いています。それがこのお父様の場合は「レコード」なのでしょう。そして今やそれは非常に価値のあるものなのです。その貴重なコレクションを棚にしまったままで人に聞かせない手はない、というかもったいない!
ただ、もちろん音楽制作者側、レコード会社側の考えかたも、もちろん十分に分かります。それなりのコストをかけて作ったレコードをそう簡単に再配布されてしまったのでは利益にならないですから。でも、こう考えてみてはどうでしょうか。おそらくtabiyagiさんのお父様がお持ちのものは既にレコードとしては品切れ(廃版)のものがほとんどでしょう。しかも「配信」となると当然音のクオリティ(音質)は下がります。つまり、その配信を聴いて興味を持ってくれた方は改めてCDを買うなり、高音質でのダウンロードをしてくれる可能性は高いわけです(いわゆる音楽好きが聴いてくれるでしょうから)。事実、特にジャズの世界ではレコードの中古市場はそれなりに活気がありますが、恐らく中古品の売買ではレコード会社には利益は行かないはずです。であれば、高音質のものをダウンロードなりパッケージ販売できるようにして(レコードの場合、どうしても繰り返し聞くとすり減ってしまう、つまりは音が悪くなってしまうので)、「配信」はあくまで試し聴きと捉えて、興味を持った人には高音質版を改めて買ってもらった方が、レコード会社としても利益が出るのではないでしょうか。
と、まあ希望の話を書いてしまいましたが、(さらに言えばその古いレコードからの音源の配信が、私のVRワールドでできるようになれば最高なのですが)、まあ、現実的にはまだまだ壁は高いでしょう。ただ、いわゆる「ラジオエディット」というものがあり、ラジオでかかる音楽は原盤を売るための(買ってもらうための)一手段、という現状もあるので、「音質を下げる」「レコードの場合はかけられるのはあくまで片面のみ」というような条件付きで原則配信OKとするのも今の時代ありなのではないかな、と思いました。
以上、すべて個人的な思いであり感想でした。