Plot47調査員の物語#37 「わたし、選ぶのをやめました」 <ー実はそれなりの理由がありました
今回は「わたし、選ぶのをやめました」についてコメントさせていただきます。
日経MJ: 6 Nov,2023 p-1
「わたし、選ぶのをやめました」: ?
タイトルだけを見ると、ついに日本人も思考停止か?
と思ったら、そうではありませんでした。
「わたし、選ぶのをやめました」とは言っても昼食や服など選ぶ場面は人生に多くあります。
では、どうしているのか?
20-30代の女性を例に取ると選択はなんと「ルーレット アプリ」で決めているそうです。
お〜
食事を選ぶルーレット アプリもあるそうで
これで選択を考える時間が節約できたー!
と喜んでいるとか?
記事によると、女性が新しい服を選ぶのに1着あたり、1時間21分、その前にウインドウショッピングでの調査時間3時間55分もかけているそうです。
なるほど、これならルーレット アプリで「エイヤ〜」と決めたほうが合理的という結論に達するのは理解できます。
結構的に、食事などを決めるときはファーストチェス理論思考でもいいかもしれませんね?
参考:
「ファーストチェス理論」: チェスの名人がチェスを行う際に「5秒で考えた打ち手」と「30分考えた打ち手」のうち、86%は同じになるという理論です。 つまり、チェスの名人は、わずかな時間で、チェス盤の状況を分析し、最善の打ち手を導き出すことができるということです。
この理論は、チェスの名人の経験やスキルによって裏付けられています。チェスの名人は、膨大な数のチェスの対局を経験し、あらゆる戦術パターンを身につけています。そのため、チェス盤の状況を見た瞬間に、直感的に最善の打ち手が浮かんでくるのです。
「ファーストチェス理論」は、ビジネスや日常生活の意思決定にも応用することができます。例えば、ビジネスにおいては、新規事業の立ち上げや、商品・サービスの開発など、さまざまな意思決定を行う必要があります。こうした意思決定においては、時間をかけてじっくりと考えることも重要ですが、直感を信じて決断することも大切です。
「ファーストチェス理論」を意識して意思決定を行うことで、時間効率を向上させ、より良い結果を導き出すことができるかもしれません。
「ファーストチェス理論」には、いくつかの注意点があります。
* すべての人に対して有効ではない
「ファーストチェス理論」は、チェスの名人のような経験やスキルを持った人に対して有効な理論です。初心者や経験の浅い人にとっては、5秒で最善の打ち手を導き出すことは難しいでしょう。
* 状況によっては、時間をかけて考える必要がある
「ファーストチェス理論」は、あくまでも一般的な傾向を示す理論です。状況によっては、時間をかけてじっくり考える必要がある場合もあります。例えば、重大な決断を下す場合は、十分な時間をかけて検討することが大切です。結構、ファーストチェス理論に反対の方もいます。
* 直感を信じるだけでは危険
直感は、重要な判断材料の一つですが、それだけで意思決定を行うことは危険です。直感に従う際には、客観的な情報やデータも参考にするようにしましょう。