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「ドライブデート」 vol.1

ドライブデートに纏わる話はいくつかあって、

今思い出すと恥ずかしくなるが、少しだけ話をさせてください。


コピーライティングやグラフィック制作等、

平日は、クリエイティブな業務でガンガン仕事をしている洋子さん。

周りの評価も高く、活躍する姿にとても刺激を受けていた。


ある夏祭りの日、夕方から縁日の屋台を一緒に歩いて花火を見る

計画だった。

車内外の掃除をしてガソリンも満タンに、準備は万全に整っていた。

迎えに行った彼女は、ピンクと淡い水色の浴衣姿だった。

今でも鮮明に覚えている浴衣姿の彼女、普段のアクティブなスタイルと

違っていて、御淑やかに艶やかに見惚れた。

その当時、スポーツカーに乗っていたので、とても車高が低く乗り降りが

困難で何時もドアを開けて手を引いて降りて、乗る際も手を持って、

ドアを閉めるのが習慣になっていた。

縁日の屋台では、金魚掬いと輪投げを楽しんだ。

とても運動神経が良い彼女だったので、輪投げで犬のぬいぐるみを、

GETしたのを今でも覚えている。


たこ焼きを買って、花火の見える高台へと登っていった。

二人とも、赤い花火が大好きで、赤い花火が打ち上げられる度に、

手をぎゅっと強く握っていた。


綺麗だった花火を見終わって、駐車場の方へ向かい夜風の気持ち良さを

感じていた。

手動でオープンカーに出来るタイプだったので、彼女と話し合って、

オープンで走らせることになった。

何時ものように、手を持って乗ってドアを閉める。

オープンで走らせて、夜景の綺麗に見える港へと車を走らせることにした。

夜風が気持ち良く、顔の横をすり抜けていく。

スピードは、ゆったりと60kmで走らせていた。

ふと、ポツリと頭の上に、水滴が落ちてくるのを感じた。

その内、ポツリポツリと大粒の水滴が落ちてきて、

慌てて車を路肩に停めて、手動でオープン状態から元の状態に戻した。

でも、雨は夕立のような降り方で待ってくれなくて、

彼女が濡れてしまった。

オープンにしたばっかりに、浴衣姿の彼女が濡れてしまって、

後悔したドライブデート。


その後、風邪を引かないようにコンビニでタオルを買って、

二人とも拭きあって、車内で夏なのに暖房を効かせて走らせて、

彼女を送っていった。


それ以来、オープンにすることは無くなって、

急な雨対策で傘が必要なことも感じて、車載するようにした。


過去デートの失敗談をリアルに書きましたが、

まだまだ失敗があって恥ずかしいのですが、機会があれば書きたいと

思います。


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