「仲良くして損はないかって、思うか思わないか」
急な雨で、大変ね、困るわねぇと言う声が、聞こえてくる。
良く雨に濡れて帰ってきても、雨に濡れても溶けてなくなる
訳じゃないから大丈夫って、自分で納得していた気がする。
海外では傘はささないで、レインウェアでやり過ごすことが
多いみたいだが、何れにしても濡れて溶ける訳はない。
濡れて風邪を引くことは避けたく、濡れて帰ったら、
即、温シャワーを浴びるか、着替えるかしたいもの。
何でも、自己管理の世界だから、誰かに言われたから
することでもなく、周りに迷惑を掛けなければ、
どんな風に対応しても良いのかなぁって思う。
病院にも行きたくない、薬も飲みたくない、
色々と考えると、後々厄介なことになる可能性はある。
高が雨、されど雨、しょせん雨、空からの恵、空さんの涙、
出来れば毛嫌いしないで仲良くしたいが、そう言う訳にも
いかなくて、側にある傘をさして駅前まで向かう。
いつの日か、雨を恋しく思う日が来るのだろうか?
傘を畳んで濡れた手を、ハンカチで拭いながら、
空を見上げると、落ちてくる透明の水滴が輝いて見えた。
一手間をかける、増えることを、厭わない余裕があれば、
雨とも仲良くなれる気がした。
「面倒は嫌だって?」 「そんなこと言わずに」
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