『なんでもないこと、見えと体裁』
風が強めに吹いている
目の中に一気に飛び込んで
入ってくる、くるくる風
そんなに一生懸命
訴えかけてこなくても
わかっているつもりなのだけど
しょうがない風のいたずら加減
温かさが増して、脇も背中も
汗をかくようになった
坂道を登り切った先の入り口
その先にある受付を済ませて
上層階へと向かっていった
額の汗は乾く暇がなく纏わり付き
エレベーターの内壁に映る姿は
見っともなく、背筋だけ伸ばす
少し見栄を張るが、効果は薄れる
「こんにちは、よろしく、です」
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