『あの子とダイブ』
夢の中で、叫び続けている
いや違う、今は海の中にいる
真冬の海に、ダイビングで潜って
海流の、もごもごした中で
何を言っているのか、全くわからない
言いたいことは、沢山あるみたいだけど
はっきりとした返事が、返ってこない
もどかしさや、歯痒さを感じ
海の底に、何かが光っている
それだけは、聞こえてきた
生き物なのか宝物なのか、定かではない
兎に角、一緒に潜ってくれって言っている
あの子と潜る、潜れるのは最高の気分
自ずと、期待と不安が高まっていく
ドライスーツの空気の層が、仄かに温かく
生身の身体を包み込み
あの子と海へのダイブ
海の底へと潜って叫び続ける
「好きだよって」
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