『はやくゆっくりはたと』
歩くのと走るのと
下を向いて上を向いて
左右をきょろきょろと
無造作に見えてくるもの
少々焦っていると見えない
歩調を合わせると焦点が合う
小さな文字や大切な落とし物
どんな時にどんな人がどんな想いで
どれだけ落としてきたのだろう
大切な思い出と共に小さな紙切れ
ふと空を見上げて視線を戻すと
不思議と見えてくる大切なもの
ゆっくりでないと気がつかない
はたと我に返り通り過ぎてしまう
一度落とすとなかなか拾えないもの
日常のようにはやく無意識に過ぎ去る
暑い陽射しに耐えながら目を凝らす
キラキラとした輝きは無くなっている
それでも大切なものには変わりない
踏み躙られ原形を留めない古新聞のよう
残されてメッセージは金の卵そのもの
はやくゆっくりとはたと
時の流れの中に身を置いてみる
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