『己のことはさておき』
羽がとれた
1本だけ
落ちている
鳩だろう
人の毛髪とは違う
飛べるのだろうか
折れた花
横目で見ながら
鳩の心配する自分
不安を脇に置いて
散らばった野花の
心配する自分
飛べるのか飛べないのか
わからずに僕のこと
誰にも打ち明けられず
彷徨い歩く
道端に羽が落ちていた
鳩の羽だと思いながら
通り過ぎながら思うこと
さらに道端には、野花が散乱していた
子供たちが無邪気に遊んだ跡
その先には、折れた水仙も
たわいもないことだが
野花のこともあれやこれや
自分のことを全く気にかけずに
今日も彷徨い歩き続ける
このあと
飛べるのかどうかもわからない
不安なことを小脇に抱えて
たった一人歩く
「言葉たち、ありがとう」
「最後まで読んでいただき、ありがとうございました」
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