『洗いざらしの自分』

雨にぬれて

洗い流され

綺麗な心で向かい合う

昨日と違う自分と出会い

また別れを告げる

明日の自分を

向かい入れる準備をするため

今日との別れを惜しみながら

さようならを告げる

今日と明日の流れの速さに揉まれながら

いつもの道を直駆け上がる

息を切らしながら

駆け抜ける

綺麗に洗われた心と共に

まだ見ぬ自分と会うことを

恐れを知らない自分自身

何も汚れを知らない

少年にように

微笑しながら

Bye-bye

today

少しの雨だと思っていた

どんどん強くなって

気がつけば、ずぶ濡れに

目の前の道が見えなくなるぐらい

余程、綺麗にしたかったのだろう

綺麗に洗ってくれた雨に少し感謝

少し、加減をして欲しいものだ

身も心も綺麗になって

大切な会う人がいれば良いのだが

一人もいないのが少し残念

綺麗な自分を見て欲しい

今日はいつも通りの時間が過ぎた

また明日もいつも通り流れていく

明日が来るだけで十分なのだけど

明日を迎える準備が出来ていない

どんな顔をして迎えれば良いのか

何かが足りないような気がした

まるでスパイスを探すかのように

足らないものを探してみる

明日さんの好みに合わせてみる

そんな訳がわからないこと

思い巡らしながら

演じる自分がいる

今日に別れを告げて

明日に挨拶をして

「洗いざらしの自分って何色なの？」

「言葉たち、ありがとう」

「最後まで読んでいただき、ありがとうございました」