【離設防止】介護施設でのPLEN Cube
こんにちは。PLEN Roboticsのインターン生、ミニーです。
最近、高齢化問題に関するニュースを見て、考えさせられました。離設(りせつ)という、介護施設などの利用者が無断で施設から出て行ってしまうことがあります。認知症や障害などの理由で勘違いして出て行ってしまう場合や、家に帰るという意思を持って出て行ってしまう場合などがあります。労働力不足が進む中で、テクノロジーを使ってこの問題を解決できるかもしれないと考えたことはありますか?
今週は、宮崎での事例を紹介し、PLEN Cubeをどのように活用して高齢者の安全を守っているかを探っていきます!
ひなもり園
宮崎県小林市にあるひなもり園は、デイサービス、特別養護老人ホーム、介護福祉センターなどを併設した複合型の社会福祉施設です。ここでは、高齢者の方々に介護サービスを提供しています。
ひなもり園が抱えていた課題は何ですか?
ひなもり園では、特別養護老人ホームにおいて、高齢の利用者が従業員に無断で外に出てしまうという問題が発生しています。特に、夜間も利用者を預かっているため、限られた人手で24時間体制の見守りが必要となっており、人手不足が大きな課題となっています。
離設問題はどれぐらいの頻度でおきますか?
実際には、全く自由な時間がある場合には月に1回、または2ヶ月に1回程度ですが、利用者が特に帰宅願望が強くなる夕方になると、1日のうちに何回も自動ドアの向こう側まで出てしまうことが頻繁にあります。
なぜ、すぐに鍵はつけられなかったんですか?
身体抑制が必要なため、日中に利用者様が自由に外出できるような環境を整える必要がありました。そのため、鍵を施錠することは避けねばならなかったものの、その対策は行っていませんでした。
一度離設が起きるとどうなってしまいますか?
ひなもり園は高台に位置しており、玄関から出るとすぐに急な坂道が続きます。駐車場は奥まった場所にあり、周辺には田舎としては交通量の多い道路があります。そのため、利用者が外に出てしまうと、交通事故のリスクが非常に高くなります。万が一利用者が外に出た場合、すぐに発見しないと重大な事故につながる可能性があるため、迅速な対応が求められます。このような危険性を考慮すると、非常に注意が必要です。
夜だとどうなってしまいますか?
夜になると、近隣は全く明かりがなく真っ暗になり、迷子になる危険性が高まります。職員も少なく、さらに田舎のため周囲には山や畑が広がっており、もし迷い込んでしまうと発見するのがほぼ不可能な状況です。
PLEN Cubeは、ひなもり園にどのように役立ちますか?
PLEN Cubeの顔認証フロー管理システムが自動ドアと連携し、従業員の負担軽減を目的として導入されました。従業員が顔を認識させることで、自動的にドアが開く仕組みになっています。
PLEN Cubeと自動ドアの連携システムについて
PLEN Cube と自動ドアの連携システムについて説明します!
自動ドアを開けるためには、無電圧設定やスイッチ、リレーなどを利用します。この設定に基づいて、自動ドアが開く仕組みが整っています。
そのため、設備担当者により配線工事が行われ、PLEN Cube 内のリレーと接続されます。これにより、PLEN Cube がリレーを制御し、自動ドアを開ける仕組みが構築されます。
設置が終わるとスタッフの方の顔登録へ進みます。
カスタマイズ顔登録
今回は介護施設に導入し、ひなもり園の場合、夜間対応のためにPLEN Cubeの正面に照明用のLEDを取り付けました。PLEN Cubeの設備に合わせて、必要に応じてカスタマイズも積極的に行っています!
まとめ
労働力不足が深刻な中で、高齢者が従業員の従業員に無断で外に出てしまう問題は、施設運営において重要な課題です。AI技術を活用することで、この問題に対する解決策が見つかるかもしれません。
今週は、ひなもり園の事例を通じてPLEN Cubeが高齢者の安全をどのように守っているのかをご紹介しました。この取り組みが他の施設にも役立つことを期待しています。PLEN Cubeの効果的な活用方法についてのご意見もぜひお聞かせください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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