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開発者へ聞いた「苦労した点は?」【受付、席案内、注文をロボットが行う"スマートレストラン"実現】

こんにちは、PLEN Roboticsのインターン生鈴木です!
先日開催された「スズモフェア2023東京」にPLEN Robotics が出展させていただきました!ということで今回は展示会レポートをお届けします!

◯スズモフェアとは?

2023年4月18日(火)、19日(水)に開催された「スズモフェア2023東京」
食の提供に関わる企業様の課題や想いに向き合い、“カチをカタチに”をコンセプトとして、鈴茂器工株式会社が主催する展示会
2日間でなんと約730人が来場したそうです。

(鈴茂器工とは、飲食店で使われるロボットの開発で有名な会社。例えばシャリを握る「寿司ロボット」や「ご飯の盛り付けロボ」など。)

(左から弊社COO富田さん、エンジニアのフランシスカさん、インターン生のエゴールさん)


◯今回の見どころ:複数プラットフォームの接続によるスマートレストランの実現

今回は他社とのコラボデモを行いました。
我々の「PLEN Cube」とugo株式会社が開発した業務用スマートロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」、さらに株式会社日本システムプロジェクト(スズモグループ)が開発した「自動受付システム」および「セルフオーダーシステム」「自動配席AIシステム」が連携されました。
これによりレストランにおける来店客の受付から配席、席案内、注文までの自動化が実現しました。

飲食店でこれまでスタッフが行っていたこのような定型業務をロボットが行う(自動化する)ことで、人手不足の解消、業務の効率化が可能になります。


◯配席:どのテーブルにお客を案内する?

配席、つまりお客さんをどの席に案内するかというのは、思ったより単純なものではありません。単に席に案内すればいいわけではないのです。

例えば、4人掛けのテーブルに1名のお客さんを案内し、その後来店された4名のお客さんがそのテーブルにつけず、やむなく来店を断わるとなるとお店の機会損失になってしまいます。
このような配席の仕組みを理解した上で、これまではスタッフが配席を行ってきましたが、株式会社日本システムプロジェクト(スズモグループ)が開発した「自動配席AIシステム」を使うことで、効率的な自動配席が可能になりました。


◯“ルーター”としてのPLEN Cube

今回、受付から配席、席案内、注文を行うために複数のロボットやプラットフォームが接続されました。よってスマートレストランのデモが実現したわけですが、PLEN Cubeは複数のプラットフォームをつなぐ“ルーター”としての重要な役割を担いました。
技術面においては、各々独立した動きをする、スズモグループの「自動配席AIシステム」と、実際の席案内を担当する「ugo mini(ユーゴーミニ)」が利用する「ugo platform(ユーゴープラットフォーム)」とをリアルタイムで実際のサービス手順に基づいて動作させることに開発の力点をおきました。


◯ugo mini(ユーゴーミニ)とは?

ugo mini(ユーゴーミニ)とは、ugo株式会社によって開発された業界最小クラスの業務用スマートロボット
数あるugoシリーズの中でも最新で、去年発表されたばかり。
ugo mini(ユーゴーミニ)はセキュリティルームや開閉が困難な扉の部屋など、他のロボットが入れない空間に常駐させることをコンセプトに開発されました。またホテルや介護施設などの静音性が求められる現場にも適した走行性能を実現しているそう。
ちなみにugo mini(ユーゴーミニ)のデモが行われたのは今回が初めてです。


◯背景:労働人口の減少

ご存知の通り、日本は少子高齢化による労働人口減少に陥っています。特に飲食・宿泊業ではコロナ禍に不要不急の移動が抑制されたため25万人の雇用者が減少しました。さらに長引くコロナ禍の影響により、2030年には644万人の人手が不足すると言われています。
また昨今非接触型のサービスが求められる中、接客業(特に飲食店)におけるDX推進は急務であります。
我々PLEN Roboticsはこれまで、AIやIoT、ロボティクス技術でサービス業やバックオフィス業務を効率化させるサービスを提供してきました。人手不足問題がより顕在化しつつある今、我々は飲食・宿泊業界向けのサービスに力を入れて取り組んでまいります!


◯3社の開発者へインタビュー「苦労した点は?」

今回のデモ実現にあたり、開発を担当した方々に苦労した点今後の展望展示会の感想などを聞いてみました。


鈴茂器工株式会社の森岡さん

「配席をAIに任せることによって、スタッフの経験に頼らず、効率よく席案内ができるようになります。それによって店舗が売上を上げられるようになることがメリットになると思います。
また今回のデモの狙いとして、労働人口減少が進む中、ロボットが人手の代わりとなりスタッフがいなくても飲食店を回せるようなシステムを鈴茂器工が実現する、そんな未来への第一歩として、まずは受付から配席、案内、注文までの自動化をアピールするというのが今回の狙いでした。」


ugo株式会社の石川さん

「我々ugoの飲食業界への参入は元々考えてなかったのですが、色々な企業が組み合わさることによってugoも飲食店などで活躍できるのかなと可能性を感じました。接客業務の中でも案内をugo mini(ユーゴーミニ)が担当するという未来もあり得ると思います。
また今回のデモ自体はトラブルもなく、非常にスムーズで良かったです。
さらに今回使ったugo platform(ユーゴープラットフォーム)ですが、今後さらに接続する機器を増やしていきたいです。ハードウェアだけでなくソフトウェアとの連携も行っていきたいですね。」


弊社社長、赤澤さん

「デモがスムーズで、こんなに安心感のある展示会はこれが初めてです(笑)
また今回のデモの内容としては、PLEN Cubeがお客さんのタッチポイント(接点、ルーター役)になるというのが目的でした。さらにその先に未来があるとすれば、お客さんがどういった人なのか?何人客なのか?どういった気持ちなのか?などの情報をPLEN Cubeのカメラを使って集め、データベースに保存していくというサービス、これを飲食店全体に広げていくことができると、我々がさらに飲食業界のDXに貢献できるのではないかと思いました。」


弊社PLEN Roboticsのソフトウェアエンジニア、フランシスカさん

「今回の開発にあたって最も苦労したのは、“ルーター”としてのPLEN Cubeの役割でした。来客を検知すると、PLEN Cubeはその対応をしなくてはなりません。またタブレットからのリクエストが来るとそれにも対応しなくてはならないので、両方の処理を同時にこなせるようにするのに苦労しました。」


弊社インターン生、エゴールさん

「スズモフェアに参加した全体的な印象としては、鈴茂器工がどれだけ高いシェアを誇っているかを全然知らなかったんですが、自分が毎日食べているものも鈴茂器工が関わっているんだなと感じました。
またおにぎりやシャリ玉を作る機械を実際に見て、とても速い、未来的だなと。近いうちにロボットによる接客や顔認証などを使った無人レストランが普通のことになるんだなと思いました。
さらにPLEN Cubeの顔認証技術を使って、顔でポイントを貯めたりだとか顔認証決済とか、もっともっと可能性が広がると思います。」


ということで展示会レポートは以上!いかがでしたか?
私は無人レストランがより身近になってきた気がしてワクワクしました✨

実際にデモを行う様子はこの動画からご覧ください!

ではまた来週金曜日(^ ^)/~


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