第4回 知財でポンのゲームデザイン2
知財・・・知的財産権についての考え方
このゲームをnote上で語るうえで、そもそも知的財産権(略して知財)って何?・・・というところからスタートしないといけないことに気づいた。
←今頃?
知財とは、著作権、特許、意匠権、商標、実用新案権などありますが、
物体に対してというよりは、そのアイデア・デザイン・仕組み・表現の権利です。しかも著作権と言っても細かい権利がさらに集まって出来ているのだったりします。
そもそもゲームで知財のすべてを学び取れるぐらいなら知財関係の弁護士や企業の法務部は苦労しないのです。またまた数年かけて学ぶものをプレイ時間15分のゲーㇺで全てを学べるようにはならないですね。
知的財産権のイメージ
著作権や特許は何かを制限するもの??
著作権は作品をコピーしたり無断で使ったりしたら罰則を受けるんじゃないかというイメージがあったり、また特許は先に取ったもの勝ちで独占できるというイメージが少なからずとも法律に疎い世間では先行しているように思います。
知的財産権は『創作活動に制限がかかる』『先に登録すれば儲かる』などの
とにかく何らかの制限がかかるとのイメージです。
間違ったイメージのままゲームを作成
『知的財産権を活用する』ゲーㇺを作ってほしい
そのような要望を受け、知財を活用するゲームで最初にプロトタイプができたのは、確かデザインを登録して、ロイヤリティを取得して、お金を荒稼ぎするゲームだったと思います(←記憶がうる覚え)。
まさしく【知財の活用 = ロイヤリティで荒稼ぎ】というイメージを具現化したのでした。
そうした間違ったイメージで作ったゲームだったもので、その回のワークショップは専門家たちもスタッフも意見が一番活発になり、知財学習のワークショップとしては一番効果的なものになりました。。。ゲームは当然ボツですが。
※この時のことははまた後日書きたいと思います。
知財の制度の本質とは・・・特許を例に
発明を公開する・みんなに使ってもらう・発明者に正当な対価と保護を
特許の制度はざっくり言うと、発明した仕組みを公開して、みんなと共有して産業の発展に貢献する制度で、その上で発明者に正当な保護を行う制度だったんですね。
著作権等の知財もしかり。みんなに発信し作者へはリスペクトを怠らない。そうしてそうした知的財産権を使って豊かな社会を生み出していくことが「知財を活用」するということ・・・。
この本質を大切にしようと考えたのが最終的に商品化された「知財でポン」のテーマになります。
※法律の専門家ではないので表現にズレがあるかもしれませんが、それはご勘弁を。
次回、その辺りを踏まえて知財でポンについて書いていきたいと思います。
ちなみにゲーム『知財でポン』は、
2020年3月8日開催、ゲームマーケット大阪 ブース:ア05-06 【ぷろぼのプラス】にてゲームマーケット特別価格3000円 限定30個販売します。
よろしくお願いいたします。
上記3/8開催予定だったゲームマーケット大阪は中止となりました。
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