【WSフェス2024・体験記】フェスのふりかえり「同意するってどういうことなん?からだの声を聞いてみよう」2024.10.22. Nahoko
最初に今日ここに来るまでのかんじ、この部屋に入った時のかんじを一言ずつ話してもらうと、すでに皆さんが自分のからだの感覚を探りながら、言葉にしていることが窺えた。それは今朝起きてからということもあるし、数日前からの心身の状態のこともあるし、それぞれがここに至るまでのことを思い出して、言語化していた。
いまになって考えてみると、この時点で、ここに参加している人たちは、自分の内的感覚に気づき、尊重し、表現するということには、ある程度慣れている方々だと判断してもよかった。時間をかけただけの意味があったとして、その後に予定していたウォーミングアップをカットして、少しだけ声を出したら、もうメインワークに移ってよかったのかもしれないなと思う。また、せっかくお一人お一人にお話しいただいたのだから、それに対してできるだけ一言お伝えする必要もあったと思う。そこがラポールをつくるところだと思うし、丁寧さが足りなかった。そして、なんともうこの時点で、「楽しく」ワークをするということは頭から抜けてしまった。
ウォーミングアップで、今の気分を色で表すワーク。普段使わない色のスカーフも登場していて、そしてそれらが意外と選ばれていたのが発見だった。少し淡い色、曖昧な色、複数の色を使う方も多かったと思う。この辺も、時間配分がよくわからなくて、十分な時間って実際何分くらいなの?とわからないまま強引に進めていたと思う。今後、自分がワークショップに出ている時に十分だと感じる時間を知る必要があるかも。そして、とにかくシェアする時間を削ってしまったのが、後悔するところで、シェアしたり丁寧にできないなら、ワーク自体をバッサリ削った方がいいのだろう。不全感を残すことになる。
あとこのワークで気づいたことは、参加者がこのワークをどのように体験しているのか、各グループで行われている内容を私が把握することができないので、どんどん参加者と心が離れていく感じ?彼らが丁寧にワークに取り組んでいるのか、十分に話せているのか、このワークの意味を感じているのか?について、どうやって判断したらいいのだろう?言語で説明されないとき、例えば自分に対する態度であればまだわかるのだが、他者が他者とコミュニケーションしているのをみた時に、それがどのように行われているのかを把握することがかなり難しい。表情、声のかんじ、姿勢、など非言語から判断するのか、むしろ、それは判断したり把握しなくていいのか、大体把握していればいいのか、わからなくなってしまった。わからないならコミュニケーションを取ればいいのかもしれないが、時間がなくて焦っているので、その判断もできないというかんじ。普段ゼミや授業では、わからなくてもあまり気にしないのだが、今回はそれがすごく困った気がする。
次に、かけられる言葉によって感じることをポーズで表現してもらう。ここは何を伝えたいのかがよくわからない感じになってしまったかも。おはよう、という言い方を変えると、それに対して感じることが変わり、それをポーズで表現してもらうということをしてみたかったのだが、自分が苦手なのだから、むしろ得意な人に代わりにやってもらう方がよかったのかなあ。これまたシェアする時間とれず。時間がおしていることが気になり、それが何度も口から出てしまう。
メインワークの時点では、もはや時間の番人、今日のワークの説明をする人になっていて、本来の意味での「ファシリテーター」ではなくなっていたように思う。各グループのメンバーがそれぞれ判断して進めるのに任せるような状態。このワークがどんなふうに体験されているのかを理解することができなくて、なんか手応えはないのだが、どうしたらいいのかわからず、臨機応変に対応しようと持ち直すことができない。
この振り返りを書くのがすごく大変だった。取りかかれないだけでなく、書き始めてもかなり苦しいかんじ、後悔と自責感がどんどん募ってきて、恐ろしかった。でもいま私がWSの間、おそらく解離していたんだと気づいて、自分の状態を理解できて、やっと落ち着いた。
この感覚は、今回が初めてではなくて、何度か体験したことがある感覚で、何らかの理由でこの場にいられないかんじがしてきて、意識が遠くなっていって、人任せになってしまうようなかんじ。その後、ひたすら自分を責めて、後悔する状態になる。何らかのトラウマがフラッシュバックしているっていうことなのか?自分が場をコントロールできない、ということが引き金になるのか?あとは、初めてお会いする参加者がいる、ということかもしれない。いわば、「知らない人が参加している」という怖さ?かもしれない。
自分にとって、すごい発見をしてしまい、気づいただけで少し前に進んだ気がするし、楽になったけど、今後のことを考えると、どうしよう、どうにかなるのかな、と不安にもなる。
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と、フェスの直後に書いた振り返りを1ヶ月後の今、もう一度読んでみると、自分が思っていた以上にうまくいかなかったようなかんじがして、とても残念だったのだろうと感じる。初のワークショップ、私にとっては苦いスタートとなったが、記念すべき日だ。これから一つひとつ積み重ねていくことが大切だと思う。参加してくれた方々が、これからもっとよくなること、続けていくことを期待するコメントをくださった。感謝して次に繋げていきたい。参加してくれた皆さま、サポートしてくれた皆さま、ありがとうございました!