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同じレコードでもちょっと違う Tangerine Dream / Ricochet

Tangerine Dream / Ricochet (1975)

ドイツが生んだエレクトロニック・ミュージック界のレジェンド、タンジェリン・ドリームの名盤ライブアルバム「リコシェ」。もう名前からして素敵ですね。Tangerine Dream 訳すと『赤橙色の夢』といったところでしょうか。ドイツ人はロマンチストだ。

アルバム全2曲でA面B面にそれぞれRicochet, Part OneとRicochet, Part Twoが17分と21分で収録されている。アルバムを通して素晴らしい出来であるが、個人的にはPart Twoのほうがなんとなく好き。シンセサイザー以外にもライブならではの演奏、特にエレキギターやドラムが効果的に使われていて心地良いのである。そしていきなり聴こえてくるザワザワザワザワとした反復される声(ドイツ語?)が実に怖いアルバムなのだ。

さてさて、私の持っているこの二枚はいったい何が違うのでしょうか。二枚ともVirginレコードからリリースされたイギリス盤のカタログナンバーV2044で同じです。しかし!!!なんと!!!製造時期が少し異なっているためにレーベル(レコード盤の真ん中に貼ってある曲名などが書かれた紙)が違うのです!!!!あぁ、なんてどうでもいいんだ!!!!
同じレコードでも製造された国や時期など様々な種類があるので色々と集めてみるのも楽しいもんなんですな。え?一枚あれば十分?

オリジナルのプレスにはこの紫色の少女が描かれた素敵なレーベルが。色合いやシンプルなデザインがとても好きです。1975年に少し使われてただけのようです。半世紀近くも前に作られた紙なのに凄く綺麗で感激。
遅いプレスのレーベル。こちらはだいたい1975年から78年くらいまで使用されていたようで。紫のほうがなんとなくおしゃれかな〜。ヴァージンさんがわざわざ変えてしまったのがちょっぴり残念。


タンジェリン・ドリームはプログレッシブロック、テクノ、アンビエント、ニューエイジなど様々なカテゴリで語ることのできる音楽性を持っているが、難しいことは考えずに彼らの作り出した音に身を任せたい。ずっと繰り返し聴いていたくなる音楽だ。


やっぱりミュージシャンはロン毛がいいな



2021年に発表された新曲。アナログ盤欲しくなっちゃうね。
現在メンバー3人のうち1人はなんと、山根星子さんという日本人の方。


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