挑戦 / 憎めない人 / ウォーキング・デッド再び

かくして月曜日が始まった。

仕事は、うまく行っている事と、うまく行っていない事、そしてまだうまく行っているのか行っていないのかよく分からない事が混在している。

過去に覚えがあることでも、新しい場所でそれを始めるのは、やはり新しい体験となる。つまりは挑戦だから、うまくいかなくて修正していくことも出て来るのだろう。
今はただ頭を捻っている。

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介護士のHおばちゃんは、今日もあいかわらず忙しく動いていたが、医務課に飛び込んで来て『ねえねえ！』と自分の携帯電話を私に握らせる。何々？

忙しいから早口なのだけど、つまりは突然ラインが送信できなくなったから見てくれ！という要件らしい。
『もう、どこ覗いてもいいし、どこ触ってもいいし、全部のお仕事が終わって、それでも暇だったらで良いの！あたし、今日、１９時までだから！』

そんなこと言われても、これ、アンドロイドやん。私の機種と違うし、私、こういうの、詳しくないし・・・と言おうと思ったときには既に姿が消えていた。ほんと、色んなことを頼んでくるなあ。私は婿か。

後ほど、そのブツを色々見てみたのだが、設定はどこを見てもおかしくない。機内モードになっているわけでもない。
誰にテスト送信しても良いと言っていたので本当にやってみたが、やはり送信できないようだ。

その時、ふと思いついて、この彼女の携帯から自分の電話番号にかけてみた。
果たして、かかるのか？それとも普通の通話すら出来ないのか？
すると

『料金が未払いなのでご利用を停止しています。』

というアナウンスが流れたので、思いきりずっこけた。

利用者さんに水分補給している彼女の元へ行って『料金を払いなはれ。料金を。』と言いつつ電話を返す。

『あれ？！なんで原因が分かったの？』

自分の電話にかけたら『払いなはれ』ってアナウンスが流れたの。

『・・・・・・・・・。ということは、Ohzaちゃんの電話番号ゲット！』

周辺は爆笑する人が少々と、ひくひく顔を引きつらせている人多数。彼女が大御所様だからだ。
加えて、そのボスと数か月前まで険悪だった私が公衆の面前でくだらないかけあいみたいなことをやっているからだ。

でも、憎めないおばちゃんである。

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ちょっと前にも書いたかも知れないが、最近相方がウォーキング・デッドにはまっていて困る。６～7年前くらいに話題沸騰で、当時の知人や友人でこれを観た人たち全員が、それぞれこのドラマの話をしていた。『とにかく深いんだってば。ただのゾンビものじゃないよ。』と。

あまりに大勢の人にストーリーの詳細に至るまで話して聞かされたので、かえって観る気にならずここまで来たのだが、今は毎日Kちゃんがはまっている。今、シーズン６あたりまで観ている。

時折通りかかったり、隣に座った私にストーリーや人物の説明をしようとするが、『うんうん、ダリルって良い人だね。』とか『あ、大丈夫。この人は殺されないから。』等即答するので「ほんとは観たんじゃないの？ってか、言わないで！」と怒られる。

それより何より、何が困るかっていうと、PCが占領されていることだ。
今も隣で私がこれを打ち終わるのを待って続きを観ようとしている。

私たちの家は、今や毎日毎日悲鳴や雄たけびや呻き声が響いている。

おかげで、街を歩いていてもふと思う。『これ、全部ゾンビだったら、きっついなあ・・・。勝算ないなあ・・・』と。

早くKちゃんが全シーズンを観終わりますように。