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向かって行き続けた

今は30日の夜。
今日はあの猫めくりという日めくりカレンダーをMお婆ちゃんにプレゼントすることができた。予想以上に喜んで下さったので、私も予想以上に嬉しい。

先日、夜間に急変して高度医療の病院へ搬送された別のおばあちゃんは今や集中治療室から一般病棟に移ることができて、病室で歌を歌っていらっしゃるという。
血圧が60台まで下がったというのに、わずか二日でそこまで回復するなんて。
そのことを、娘様が施設へ電話を下さったり、時に直接駆けつけて来てくれてリアルなご様子を教えて下さる。
そのニュースの内容ももちろん嬉しいのだが、娘さんのお気持ちが嬉しい。
施設に居る時に急変したのだからクレームの一つでも二つでも出ておかしくないはずなのだが、心から「ありがとうございますね。お手数おかけしてすみませんね。」と何度も言ってくださる。

はたまた肺炎で一昨日頼み込んで施設で点滴をさせていただいているお婆ちゃんも回復傾向。昼ごはんを介助したら全部食べてしまわれたので笑いが止まらない。まだ1日一回程度の吸引は必要だが、引けてくる痰の質が明らかに「菌が死んだ残骸です」という性状のものだ。よっしゃ、行ける。

この抗生剤の続行のために年末年始仕事になってちょっと落ち込んでいた。何より、みんな具合悪いじゃないか!ということに。

しかし、なんと、この終盤も終盤に向けて皆さんが回復に向かっている。神様がいるのだとしたら、よくプログラミングされているなあと感心してしまうくらいだ。

欠勤したナースさんに「いいよなあ、気軽に休めて。」なんて不思議な悪態を心の中でついたものの、この夜に思う。
いやいや、この数々の笑顔や奇跡を見れて今日は本当に良かったよ。

ちょっとしたずる休みをする人が多いのも今年来たばかりのこの施設。何かが気に入らなくて休む人が多い。

でも、結果的には休んでいたはずなのに、ますます目の下に隈を作って、ますます精神的にこじれて出勤して来るのがその人たちだ。

進まないと何も変わらない。それどころか、拗れる。

今年も色んなことに向かって行った。残りのあと1日もがんばろう。

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