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父の7回忌

認知症の父が他界して、
もう7回忌。

両親の親戚も高齢なため、
今の時代を考慮し私だけ。
それぞれで父を偲ぶ。

父の認知症、
施設に入るきっかけ、
お寺の若様に結婚祝いを何度も届ける。
お寺の奥様から、
そのことを教えてもらい、
姉妹でどうするか決めるきっかけとなった。

7回忌のお経は、
その時の若様が、
住職となりお経を読んでくれた。

お経を読んでいる住職に、
「立派になったな。」
と言っている両親が、
目に浮かぶ。
私は、
涙が出る。

住職のお話では、
生きている間は、
決していいことばかりではないが、
他界しても思い出として、
抱えていくことになる。
忘れることはない。

自分が歳を取っていき、
父が考えていたことが、
理解できるようになる。

父がお手伝いをしていた頃の、
人はもういない。
自然に代替わり。
人間も自然なのだ。

私も、
風のように去っていきたい。
かろやかに。


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