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『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について ~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の構築~(中間まとめ)

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

令和3年3月12日に「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」が諮問されました。

国の教育行政は、文部科学大臣が中教審に対し意見を求める「諮問」を行い、中教審において様々な視点で議論が行われ、最後に「答申」の形で大臣に意見を述べる形式にて進んでいきます。
上記の諮問事項は下記5点でした。

1.教師に求められる資質能力の再定義
2.多様な専門性を有する質の高い教職員集団の在り方
3.教員免許の在り方・教員免許更新制の抜本的な見直し
4.教員養成大学・学部、教職大学院の機能強化・高度化
5.教師を支える環境整備

この諮問に対し、答申に至るまでの中間まとめが令和4年10月5日に公開されました。

現在の実態を記述し、「今後の改革の方向性」として示されたのは下記になります。

(1) 「新たな教師の学びの姿」の実現
●子供たちの学び(授業観・学習観)とともに教師自身の学び(研修観)を転換し、「新たな教師の学びの姿」(個別最適な学び、協働的な学びの充実を通じた、「主体的・対話的で深い学び」)を実現。
●教職大学院のみならず、養成段階を含めた教職生活を通じた学びにおい て、「理論と実践の往還」を実現する。

(2)多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成
●学校組織のレジリエンスを高めるために、教職員集団の多様性が必要。
●教師一人一人の専門性を高めるとともに、民間企業等の勤務経験のある教師などを取り込むことで、教職員集団の多様性を一層向上させる。
●学校管理職のリーダーシップの下、心理的安全性の確保、教職員の多様性 を配慮したマネジメントを実施。

(3)教職志望者の多様化や、教師のライフサイクルの変化を踏まえた育成と、安定的な確保
●多様な教職志望者へ対応するため、教職課程の柔軟性を高めることが必 要。
●産休・育休取得者の増加、定年延長など、教師のライフサイクルの変化も見越し、採用や配置等における工夫が必要

「情報」や「探究」など、学習者の新しい学びのカタチが必要な授業が出てきていることに即した改革の方向性だと思いました。

ELDIでは「情報」や「探究」が公教育全体に良質の影響を与えられるよう、国の教育政策の情報もお届けしていきます。最新の情報が必要な方は是非入会登録を!


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