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自分も社会も変える「探究」〜原発事故の地で復興に挑む ふたば未来学園中学・高校(福島)〜

情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。

現在の学習指導要領に「総合的な探究の時間」が組み込まれる以前から、探究活動に力を入れているのが、ふたば未来学園中学・高校です。
学校のHPには、次のような文章が掲載されています。

ふたば未来学園は、原子力災害によって直面している福島復興の課題を乗り越えるとともに、全国・世界の課題解決に貢献し、持続可能な世界を実現していく「変革者」の育成を目指して教育課程を編成しています。
本校が育成を目指す「解のない課題」や「未知の状況」を乗り越えるための資質・能力を、独自に「人材育成要件・ルーブリック」として定義した上で、全ての学年において生徒がそれぞれ課題を設定して実社会の課題解決の探究に取り組みます。また、探究と各教科との往還によって深い学びを実現しています。

ふたば未来学園中学・高校

そんなふたば未来学園中学・高校が、”自分も社会も変える「探究」とは”として、中日新聞「明日をひらく学校」に取り上げられていました。

休校となった郡内5つの県立高校を引き継ぐ形で2015年春、県立ふたば未来学園が開校した。これまでの価値観や社会のあり方を根本から見直し、地域や社会の「変革者」育成を掲げる。それには実社会と向き合い、問いを立てて試行錯誤することが必須だと、「探究」を教育の軸に据えた。

原発事故の地で復興に挑む ふたば未来学園中学・高校(福島)

学校HP、そして本記事の文章からは、地域を創ることが社会を創ることにつながり、そして全国・世界の課題解決を志向する方向性が明確に現れています。
そしてそのことが、自分を変えていくことにもつながる、というわけです。

令和5年1月12日に「高等学校教育の在り方ワーキンググループ(第4回)」が開催されました(後日、本noteでも傍聴録をご紹介したいと思っています)。
本WGにおいて、なんと、定時制の高校に通われている生徒2名がゲストスピーカーとして参加されていました!
中学までは不登校だったという2人の発言に共通していたのは、次のような事柄です。

  • 探究があって、学校にくるのが楽しくなった。

  • 高校に入って、自分らしく生きられるようになった。

  • 教科の授業で、様々なトピックスについて調べたり、他の生徒と話しするのが面白い。

探究が自分を創り、それが社会を創ることにつながるのは、間違いないと思います!

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