食べて笑顔になれるいちごを作りたい「ままりあ農園」さん
今回、日置市伊集院町で20年以上いちごを作り続けている「ままりあ農園」さんを訪ねてきました。
今が旬の「いちご」
生産者さんの思いや、今後の夢など美味しい「いちご」の魅力をお伝えします。
1. いちご栽培に取り組んだ最初のきっかけは?
もともと実家では苺を栽培していましたが、母が亡くなってからは次第に畑が荒れ、竹や木が大きくなり徐々に日も当たらなくなり環境も悪くなりました。
そこでこのままではいけないとおもっていた頃、知り合いのいちご農家さんへお手伝いに行った時の事。そこでは高設栽培をされていて、技術の進歩に驚きました。
実家では平地栽培で体への負担も大きいものでしたので
と思いました。
それで恐る恐る夫に相談すると、意外にも「それは良いね!」ということで荒地の開墾が始まりました。
これは楽しいかもと思い付くとすぐに行動したい性格ですが、いちご栽培がどんなに大変であるかを知っているだけに流石に迷いました。
こんな時に背中を押してくれ、力になってくれるのが生前の主人でした。
母の「いちご栽培」が終了して18年後に自分たちでいちご栽培を始め、目標としていた「高設栽培」が導入できたのは20年目でした。そして今年で22年目を迎え、やっと先の見通しが明るくなりました。
明るい笑顔で話していただいたのは㈱ままりあ農園代表の鶴田さゆりさん。
今はお孫さんから「さゆりちゃん」と呼ばれ、とってもパワーを感じる素敵な女性でした。
2. 一番苦労したことは?
いちご栽培に取り組んだ当初は、生産技術(特に病害虫の対策)がなかなか上達せずいちごができても虫に食べられたり、育苗もうまくいかずに苗を枯らしたり、害虫被害で収穫量が増えず収益があがらなかったり、そんな失敗の連続でした。
又、台風などの自然災害でビニールハウスが損壊してしまった事もありました。その時は家族みんなで雨風の中修復作業をしたこともありました。通常も人手が足りず農園の管理作業も家族だけで行い、深夜に及ぶ作業の連続で体調も崩した事も多々ありました。
3. 現状の最大の課題は?
ままりあ農園のいちごを「ワクワクするいちご」にしたいと思い、いちごの加工や珍しい品種の生産に取り組み現在に至っていますが、現在はあまりにも多岐にわたる販路ができたが為、今度は時間の不足と原料の不足が発生して、このままでは皆様にご迷惑をおかけすることになると考え、販売する時期や商品の製造時期の調整に取り組んでいます。
但し、仕事の効率化だけを優先するのではなく、心のこもったいちご作りを忘れないようにしたいと考えています。
4. 今後の夢は?
安心して食べて頂ける様に栽培管理をしっかりとして、ままりあ農園の全員で「楽しく明るく仕事ができる環境」を目指し、そしてお客様が贈っても喜ばれ、また食べて笑顔になれるそんな苺を作りたい。
お花やケーキをプレゼントするような感覚で「ままりあ農園のいちご」を使っていただけるような苺を作りたい。それが現在の率直な思いです。
5. その他に何かあれば
「感謝!」この二文字はこれからも忘れることなく、「ままりあ農園」の全員が持ち続けていきます。そして全員でいちごの生産を通してこれまでお世話になった方々や、お客様の為にお役に立ち、誇りの持てる会社に育てていきたいと考えています。
夢の実現の為に、皆様のご支援とご指導をいただけると幸いです。
経歴
※ままりあ農園の由来
子供4人の頭文字をとってご主人が命名
ままりあのいちごの加工品は当観光協会のネットショップで購入できます。↓
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