
「妙円寺参り」は、鹿児島の三大行事。語られる歴史とは?
鹿児島には、「三大行事」というものがあります。
妙円寺詣り
赤穂義臣伝輪読会
曽我どんの傘焼き
日置市には、三大行事の一つ「妙円寺詣り」があります。
今回は、その「妙円寺詣り」についてお伝えしたいと思います。
「妙円寺詣り」はいつあるの?
旧暦9月14日(今年は10月19日)は、「妙円寺詣り」 の日です。 平成5年からは、多くの方々に参加して頂くために、毎年10月の第4土・日曜日 に「妙円寺詣り」及び「妙円寺詣り行事大会」を開催されています。
本年(2021年)は、10月23日(土)・24日(日)に行事大会などが行なわれます。
「妙円寺詣り」の由来
伊集院の徳重神社の祭神、島津氏第17代大守島津義弘公は、1600年、今の岐阜県にある濃州関ヶ原の戦いで豊臣方として徳川方と勇戦奮闘しました。しかし、 徳川方が優勢となり、退陣を余儀なくされました。その際、島津軍は、大胆にも敵陣の中央を突破して、養老及び鈴鹿山脈の険を越え、ついに堺の港から無事故郷薩摩に帰ることができました。
この行事は、その間の言語に絶する艱難辛苦のあとを偲び、その剛勇を慕って、いつからともなく、鹿児島城下の武士たちが関ヶ原合戦の前夜にあたる9月14日に、鹿児島・伊集院間往復40キロを甲胄に身を固め、 夜を徹して義弘公の菩提寺妙円寺(現在は徳重 とくしげ 神社=同神社は、明治二年の廃仏毀 釈で妙円寺が廃寺され、其の跡に同年建立された神社です。その後妙円寺は明治十 三年に復興しています。)に参拝したことに始まる行事です。
平和な時も油断なく、非常時に備え武を敬い重んじる気性と質実剛健をもって、あらゆる艱難辛苦に耐え抜く精神を養成するのに恰好の行事として、明治時代から受継がれて参りました。
「妙円寺詣り」の楽しみ
当日は鎧冑に身を固めた勇壮な武者行列のほか、市内を代表する民俗芸能などが披露され県内各地から多くの人が訪れます。
コロナの蔓延に伴い、本年も境内での行事は縮小開催せざる負えない状況です。
ご来場の皆様は、コロナ感染拡大防止にご協力ください。
境内では、お土産コーナーや飲食コーナーなどがあります。
「徳重神社」の紹介
鹿児島県日置市伊集院町徳重1786
電話:099-273-2111(日置市商工観光課)
営業日:通年 無休
アクセス:JR伊集院駅から徒歩5分
駐車場:有
■私たちは日置市観光協会です。