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2023年に行きたい!注目の展覧会・芸術祭

2023年の「注目の展覧会」や、「新しく開館する美術館」、「開催予定の芸術祭」など、日本全国のアート関連のトピックをまとめました。(現代アート中心です。) 今年1年の遠征計画などのご参考にどうぞ。

※ 展覧会名の部分に公式サイトへのリンクを入れています。

<芸術祭 (10展)> ※開催日順

「さいたま国際芸術祭2020」の展示風景

▍やんばるアートフェスティバル (沖縄県)

会期:2023年1月14日(土)〜2023年4月9日(日)
会場:大宜味村立旧塩屋小学校ほか
世界自然遺産認定された「やんばる」の原風景とアート・クラフトを体感体験できるアートフェスティバル。2023年のアート部門には、大小島 真木やChim↑Pom from Smappa!Group、山内祥太らの参加が発表されています。

Study:大阪関西国際芸術祭 2023 (大阪府)

会期:2023年1月28日(土)〜2月13日(月)
会場:大阪府立中之島図書館、釜ヶ崎芸術大学、グランフロント大阪ほか
関西に縁あるアーティストの展覧会をはじめ、国内外のギャラリーが出展し誰もが作品購入を楽しめるアートフェアやカンファレンス、アートダイニングなど、アートを『みる』『買う』『食す』『学ぶ』、多彩なプログラムを実施します。

極寒芸術祭 2023 (北海道)

会期:2023年2月2日(木)~3月3日(金)
会場:ARtINn 極寒藝術伝染装置(川湯神社北隣)
極寒の森に展開される「雪杜野外美術館」を中心とした芸術祭。海外でも活躍している国内現代アート作家も多数参加し、40点以上の作品を夜明けから21時まで鑑賞できます。

マツモト建築芸術祭 2023 (長野県)

会期:2023年2月4日(土)〜2月26日(日)
会場:松本市内約20箇所
2022年に初開催された芸術祭。長野県松本市の魅力のひ とつであるノスタルジックな建築物を会場にアート作品を展示します。

▍清流の国ぎふ芸術祭 (岐阜県)

会期:2023年4月22日(土)〜6月18日(日)
会場:岐阜県美術館
2017年から3年に一度、トリエンナーレ形式で開催される全国規模の企画公募展。第3回となる今年は「「リアル」のゆくえ」をテーマに、岐阜県美術館で14作品を展示予定。

▍東京ビエンナーレ2023 (東京都)

夏会期:2023年7月〜9月
秋会期:2023年10月
会場:主に千代⽥区、中央区、⽂京区、台東区を中⼼とする東京都⼼の北東地域
2021年に初開催され、「東京のまち」を舞台に2年に1度開催する芸術祭。総合ディレクターは、中村政人氏。世界中から幅広いジャンルのクリエーターが東京の街に深く入り込み、地域住民と一緒に多様な作品やプロジェクトを作り上げていきます。

▍奥能登国際芸術祭  2023 (石川県)

会期:2023年9月2日〜10月22日
会場:石川県珠洲市全域
能登半島の先端に位置する珠洲市を舞台に開催される芸術祭。総合ディレクターは北川フラム氏。過去に制作された作品のほか、現時点(2023年1月2日)で、SIDE COREやさわひらき氏ら、6の国と地域から9組の新たなアーティストが発表されています。

▍中之条ビエンナーレ 2023(群馬県)

会期:2023年9月9日(土)〜10月9日(月)
会場:群馬県中之条町内の5つのエリア
群馬県中之条町で隔年開催される国際現代芸術祭。国内外から創造的、革新的なアイデアやプロジェクトをもつ多分野のアーティストを広く募集し、温泉街や木造校舎など町内各所で多彩なアート作品の展示、演劇、パフォーマンス、マルシェなどが開催されます。

▍さいたま国際芸術祭 2023 (埼玉県)

会期:2023年10月開幕予定
会場:メイン会場:旧市民会館おおみや ほか、さいたま市内各所
2016年に第一回が開催され、3年に1回の開催を目指す芸術祭。今回のプロデューサーは、芹沢高志氏、ディレクターは現代アートチーム 目 [mé]が務め、アートプロジェクトと、市民プロジェクト・連携プロジェクトが展開されます。

六甲ミーツ・アート芸術散歩2023「beyond」(兵庫県)

会期:2023年8月26日(土)〜11月23日(木・祝)
会場:六甲山の山上施設
2010年から毎年開催されている現代アートの芸術祭。公募によって選出されたアーティストと招待アーティストの作品を展示し、これまで総勢約470組以上のアーティストが六甲山上で作品の展示を行ってきました。14回目となる今年は、新しい芸術祭として生まれ変わる予定と告知されています。

「横浜トリエンナーレ 2023」は、2023年12月開幕を予定していましたが、横浜美術館の工期延長が見込まれるため2024年3月15日(金)から6月9日(日)に会期を延期することが発表されました。

<注目の展覧会 (現代アート中心;15展) > ※開催日順

今年20周年を迎える「森美術館」展示室からの風景。20周年を記念する「 ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」などの展覧会が開催されます。

SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.5『目 [mé]』

会期:2023年1月13日(金)〜3月24日(金)
会場:SHIBUYA SKY(渋谷スクランブルスクエア)(東京都)
渋谷スクランブルスクエアの展望室「SHIBUYA SKY」で開催される展覧会。第五回となる今回は、現代アートチーム「目 [mé]」による企画展が開催されます。

Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎

会期:2023年1月18日(水)〜3月26日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都)
日本の現代美術家 泉太郎による東京の美術館における初の個展です。

部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで

会期:2023年1月28日(土)~ 2023年7月2日(日)
会場:ポーラ美術館(神奈川県)
19世紀から現代に至るまでの、「部屋」にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げる展覧会。草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンスの新収蔵作品が初公開されます。

恵比寿映像祭2023 テクノロジー?

会期:2023年2月3日(金)〜2月19日(日)
会場:東京都写真美術館(東京都)
2009年から年に一度、恵比寿で開催されている映像とアートの国際フェスティヴァル。2023年は、荒木悠、葉山嶺、金仁淑、大木裕之の4名のコミッションプロジェクトを中心に、展示・上映などが開催されます。

ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END

会期:2023年2月3日(金)~ 4月10日(月)
会場:森アーツセンターギャラリー(東京都)
2019年に世田谷文学館を皮切りに全国を巡回していた展覧会を、パワーアップして東京にて再び開催。全国巡回した約500点の作品に、巡回では紹介しきれなかった作品も合わせた展示総数約1000点から、ヒグチユウコの画業を余すところなく紹介。

文化庁メディア芸術祭25周年企画展

会期:2023年2月4日(土)~2月14日(火)
会場:寺田倉庫B&C HALL/E HALL(東京都)
2022年に惜しまれながら幕を閉じた「文化庁メディア芸術祭」。その25周年の節目に開催する本展では、歴代受賞作品の中から展示や上映を行い、文化庁メディア芸術祭の25年の歩みを振り返ります。

ダムタイプ|2022: remap

会期:2023年2月25日(土)〜5月14日(日)
会場:アーティゾン美術館(東京都)
2022年に開催された第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示に選出されたダムタイプ。その日本館展示の成果を紹介する帰国展です。

跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー

会期:2023年3月9日-2023年6月4日
会場:京都市京セラ美術館(京都府)
企画・監修者にデザインを軸としてリサーチと思索を重ねてきた川上典李⼦⽒を迎え、人間や地球の歴史を意識しながら、柔軟な発想でめざましい活動を展開する、1970年代、1980年代生まれを中心とした日本のアート、デザイン分野の気鋭の20作家(個人・チーム)を取り上げます。

重要文化財の秘密

会期:2023年3月17日(金)~5月14日(日)
会場:東京国立近代美術館(東京都)
明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみによる豪華な展覧会。また、発表された当初は、それまでにない新しい表現を打ち立てた「問題作」であった作品が、どのような評価の変遷を経て、重要文化財に指定されるに至ったのかという美術史の秘密にも迫ります。

今井俊介 スカートと風景

会期:4 月 15 日(土)〜6 月 18 日(日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(東京都)
鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズを手がける今井俊介の個展。初期作品から最新作まで、絵画を中心に、立体や映像、インスタレーションなど、形態の異なる表現をあわせて紹介します。

ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会

会期:2023年4月19日(水)~ 9月24日(日)
会場:森美術館(東京都)
森美術館開館20周年を記念する展覧会。「国語」、「社会」、「哲学」など、学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みです。企画展としては初めて、出展作品の半数以上を森美術館のコレクションが占める一方、本展のための新作も披露され、50組を超えるアーティストによる学びの場、「世界の教室」が創出されます。

テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

会期:2023年7月12日(水)~10月2日(月)
会場:国立新美術館
会期:2023年10月26日(木)– 2024年1月14日(日)
会場:大阪中之島美術館
英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です。ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストによる作品も紹介されます。

デイヴィッド・ホックニー展

会期:2023年7月15日(土)~11月5日(日)
会場:東京都現代美術館(東京都)
現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニーの日本では27年ぶりとなる大規模な個展。初期の代表作から、全長90メートルにも及ぶ新作まで、ホックニーの作品を100点以上紹介する、日本におけるこれまでで最も充実した展覧会となります。

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン

会期:2023年9月9日(土)〜11月19日(日)
会場:アーティゾン美術館(東京都)
アーティストと学芸員が共同して、石橋財団コレクションの特定の作品からインスパイアされた新作や、コレクションとアーティストの作品のセッションによって生み出される新たな視点による展覧会を構成する「ジャム・セッション」シリーズの展覧会。今回は、山口晃が「近代」、「日本的コード」、「日本の本来性」とは何かを問いかけます。

▍福田美蘭展

会期:2023年9月23日〜11月19日
会場:名古屋市美術館(愛知県)

<その他の気になる展覧会 (14展)   ※開催日順 >

「杉本博司―春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦」は2023年3月まで開催中。写真は「杉本博司 本歌取り―日本文化の伝承と飛翔」(姫路市立美術館)で展示された《春日若宮神鹿像》。

デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ

会期:2022年12月10日(土)~2023年3月5日(日)
会場:富山県美術館(富山県)

杉本博司―春日神霊の御生(みあれ) 御蓋山そして江之浦

前期:2022年12月23日(金)〜2023年1月29日(日)
後期:2023年1月31日(火)〜2023年3月13日(月)
会場:春日大社国宝殿(奈良県)

佐伯祐三 自画像としての風景

会期:2023年1月21日(土)~4月2日(日)
会場:東京ステーションギャラリー(東京都)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才

会期:2023年1月26日(木)~4月9日(日)
会場:東京都美術館(東京都)

ねこのほそ道

会期:2023年2月25日(土)~5月21日(日)
会場:豊田市美術館

ルーヴル美術館展 愛を描く

会期:2023年3月1日(水)~6月12日(月)
会場:国立新美術館(東京都)

さばかれえぬ私へ(志賀理江子、竹内公太)

会期:2023年3月18日(土)-6月18日(日)
会場:東京都現代美術館(東京都)

ポケモン×工芸展―美とわざの大発見

会期:2023年3/21(火・祝)6/11(日)
会場:国立工芸館(石川県)

デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン

会期:2023年4月15日(土)– 6月18日(日)
会場:大阪中之島美術館(大阪府)

Henri Matisse - マティス展

会期:2023年4月27日(木)~8月20日(日)
会場:東京都美術館(東京都)

ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ

会期:2023年6月3日(土)〜8月20日(日)
会場:アーティゾン美術館(東京都)

超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA

会期:2023年9月12日(火)~11月26日(日)
会場:三井記念美術館(東京都)

▍モネ 連作の情景

会期:2023年10月20日〜2024年1月28日
会場:上野の森美術館(東京都)

キュビスム・レボリューション

会期:2023年10月3日〜24年1月28日
会場:国立西洋美術館(東京都)

<新規開館・リニューアルオープン (3館)>

下瀬美術館 (広島県;新規開館)

開館予定日:2023年春
広島県大竹市の、対岸に宮島をのぞむ海辺の一角に、 美術館、 ヴィラ、 レストランが一体となった施設がオープン予定。広島の建築機器サプライヤ「丸井産業」の代表が下瀬氏の所有する美術工芸品をもとにした美術館です。ひな人形や、アール・ヌーヴォーのガラス工芸、マティス、シャガールといった近代絵画を展示予定。設計を手掛けるのは建築家 坂 茂(ばん しげる)氏。10棟のヴィラには宿泊も可能な施設となります。

広島市現代美術館 (広島県;リニューアルオープン)

開館予定日:2023年3月18日
約2年3ヶ月にわたる改修工事休館を経て、リニューアルオープン。改修工事では、設計者・黒川紀章氏による意匠を大切にしながら、経年劣化した箇所の「機能回復」と、これからの美術館に求められる機能を追加する「機能拡張」を行いました。
リニューアルオープン記念特別展として「Before/After」が開催されます。

東京富士美術館 (東京都;リニューアルオープン)

開館予定日:2023年7月上旬
設備改修のために2022年8月から休館していた東京富士美術館もリニューアルオープン予定。なお、休館の期間中はオンライン展覧会「おうちミュージアム」を公開しています。

※2023年冬を予定していた横浜美術館のリニューアルオープンは、工期延長のために、2024年3月に延期となりました。

気になる展覧会は見つかりましたか?
2023年も素敵な作品と出会えますように。


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