ひとりのスタッフとして成果を出し、会社へ還元できるために。新卒で株式会社PLASTを選び、訪れた変化とは
新卒で株式会社PLASTにて働きはじめた西田信人さん。半日型リハビリ特化デイサービスのプラスト新長田での2年半の勤務の後、予防特化型デイサービス「リハビリモンスター苦楽園」へと異動しました。今回、新卒で株式会社PLASTを選んだきっかけ、働くなかでの目標、自身に生じた変化についてお聞きしました。
「一度ご飯をお願いします!」からはじまった株式会社PLASTとの関わり
-まずは、株式会社PLASTへ就職した理由を教えてください。
衣川さん(リハビリモンスター芦屋)ですね。
衣川さんは僕が通っていた学校に外部講師として来られていて、大学三年生のときに授業をされていました。自己紹介のなかで株式会社PLASTについて触れていたのですが、「面白そうだな」と感じたことを今でも覚えています。
そして、四年生になって卒業後の進路を考えたときに衣川さんのことを思い出して、株式会社PLASTの話を聞いてみたいと改めて思いました。衣川さんと連絡をとっていた友人にお願いして、「一度ご飯をお願いします!」と連絡しました。
-すごい積極的ですね!どんな話をされたのですか。
当時に思い描いていた理学療法士としてのキャリアについて話しました。そしたら、「じゃ、1度うちの社長と話してみる?」となりまして、その後にPLASTが主催するイベントに参加できるように繋いでいただきました。そしたら、社長から「面白そうやね」と言ってもらってとんとん拍子で就職することが決まりました。
-社長へは当時どのようなことを話したのですか。
大きくは2つを話しましたね。
一点目は、「病院で働きたくない」と考えていたことです。自分が理学療法士として病院でキャリアを築いていくことをイメージできていなくて、むしろ病院以外の場所で理学療法士の力を活かしたいと考えていました。PLASTでは介護保険分野で活動していますが、当時は「こういう働き方もあるのか!」と面白さを感じましたね。
二点目は、「いつか独立したい」と考えていたことです。漠然と地元で起業したいという想いがあり、それを考えると実際に理学療法士で起業したPLASTなら勉強できると思いました。こう考えると、なおさら病院でのキャリアをスタートさせるイメージが湧きませんでした。
経験を重ねるなかで変化する考え方に身を任せて
-起業したいという想いが学生のときからあったのですね。でも、働きはじめると雇われの身ですよね。ギャップはありませんでしたか。
ギャップはありましたね。
自分自身がやりたいと思うことと、現場でひとりのスタッフとして求められていることのバランスや方向性がうまくかみ合いませんでした。悩んだこともたくさんありますね。
-すぐに思ったような働き方ができないのは苦しいですよね。現在はどうなのでしょうか。
経験を重ねるなかで、考え方が変わってきています。
野心的なものはちゃんと持ちながらも、ひとりのスタッフとして成果をしっかりと出して、会社に還元できるようになろうと今は考えています。目の前にあることに対して成果を出せないのに、自分がやろうと思っていることを実現させることは難しいですよね。
-具体的に、どのような成果を今は考えているのでしょうか。
介護保険領域だからこそ実現できる価値を利用者さんに提供することです。
リハビリモンスターでは50分のなかで複数の利用者さんに運動指導を行いますが、これはリハビリ病棟での個別療法と比較すると手薄となってしまいます。でも、そこにも負けないような価値を提供できるようになりたいです。例えば、今スタートしている旅行事業はそのひとつだと考えています。
-運動指導するだけでなく、付加価値をつけていきたいのですね。
そうですね。運動すること自体が目的であってもいいと思うのですが、何か目的があってその達成の方法として運動があるようにしたいですね。
-リハビリモンスター苦楽園では何か企画されているものはあるのでしょうか
今は切り絵の企画が進んでいます。
切り絵の作品をプレゼントしてくれた利用者さんがいるのですが、その方を講師としてお招きしてイベントを開催します。元々は趣味で個人的に活動をされていたのですが、お声がけしたら乗り気になってくださって。このような形で役割を得たり、自己肯定感を高めたり、他者交流が広がったりすると良いですよね。
利用者さんの活き活きとした姿をみることに喜びを感じるように
-利用者さんとの関わりのなかで、どのような瞬間に喜びを感じますか。
以前は、「この施設が私の生き甲斐なのよ」とか「ここに来るのが毎週楽しみで」とか、その人にとって施設やスタッフが存在の大きいものに感じてもらえるときに感じていました。実際、このように言ってもらえることはあって、とても嬉しかったです。でも、最近では変化してきています。
-どのように変化してきているのですか。
今は、その人自身が活き活きとしているときの方が嬉しく感じるのです。なんとなく閉鎖的な雰囲気だった方が自己開示してくれたりとか、今まで見せてくれなかった表情をしたときとか、誰も聞いたことのないような話が出てきたりとか…。これまではあまり喜びを感じなかった部分に喜びを感じるようになってきています。
-働くなかでの目標ややりがいというのは、経験のなかで変化していくものなのですね。では、最後に…これからどのようなスタッフと一緒に働きたいと思いますか。
どんな人でも、一緒に働いて、頑張っていきたいですね。
というのも、その人の良いところや素敵なところを見つけ出すのはこちら次第だと思っています。こちらがどう引き出してどう利用者さんに見せていけるのかじゃないですかね。
▼リハビリモンスター苦楽園
総合事業の予防特化通所型デイサービス。
主として要支援認定を受けた高齢者が利用し、理学療法士による専門性の高い指導を50分というコンパクトな時間で受けながら運動を行う。子どもの運動教室を定期開催している。リハビリモンスターは神戸と芦屋にもあり、苦楽園は三店舗となる。