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多くの事業を展開しているからこそ、見えるもの、できる事がある。その中心でやりがいを持って行動し続ける。

 株式会社PLASTの「プラスト訪問看護ステーション」にて小児部門を担当している理学療法士の菴原亮太さん。PLASTでは所属部署だけに留まらず他部署を巻き込んで幅広い活動を行っています。今回、現在の働き方、訪問以外の活動、これから社員と一緒に取り組みたいことについてお聞きしました。

菴原亮太(プラスト訪問看護ステーション)
1991年生まれ、滋賀県出身、理学療法士。2010年より京都の小児から高齢者まで幅広いご年齢の方を対応する病院で勤務し、2017年に株式会社PLASTに入職。プラスト訪問看護ステーションに所属しながらも他事業所へ積極的に関わり、社員食堂や農園運営なども主導している。「特定非営利活動法人ぷれいふる」の理事を務め、調理師の免許も有している。世間でのコロナ対応が変わってきたので、災害ボランティアなどのボランティア活動も再開したい。

小児領域での訪問看護の実践と他部署を巻き込み出来ること

-今回はPLASTのなかでも幅広い活動をしている菴原さんの話をお聞きしたいと思います。まず、どのような経緯でPLASTへ入社したのでしょうか。


僕は小児患者さんに関わりたいと思って理学療法士になったのですが、前職の総合病院では小児の患者さんと関わることはあるものの割合は少なく、高齢者へ理学療法を提供することが多かったですし研究テーマは「認知症」だったんです。その後も、働く中で小児と関わりたい気持ちは変わらず転職活動をしているときにPLASTが小児を中心とした事業展開を行っていると聞きました。常務の大谷さんが僕の前職の先輩と知り合いだったこともあり、先輩と一緒に見学に行かせていただきました。

-今では小児のイメージしかないので、高齢者や認知症という言葉が出てきて驚きました。現在ではどのような働き方をしているのでしょうか。


今は「プラスト訪問看護ステーション」に所属して、小児へのリハビリテーションを提供しています。訪問では、主にその児の発達の段階に適したレベルでのご自宅での遊びの提案を行い、遊びを通してできることを増やして発達を促しています。他にも車椅子や座位保持装置と呼ばれる椅子など補装具の調整なども行っています。また、訪問しているお子さんが重心デイ「ヒミツキチ」を利用していたり、お母さんが就労B「久遠チョコレート神戸」で働いていることもあり、他事業所へ顔を出してそこでどのように過ごされているかを見に行くことも多いです。その様子からコミュニケーションに繋げたり、必要なことを訪問看護で実践することができます。なので、一対一で関わる時間以外も重要と考えています。

働きながら課題を見つけて、提供できることを増やすために

-2022年にはPLASTスタッフを中心に「特定非営利活動法人ぷれいふる」を設立しましたが、こちらはどのような活動を行っているのでしょうか。

以前からボランティアベースで行っていた医療ケア児向けイベントや勉強会をさらに発展させるために発足しました。発足直後には「A PLAYFULL DAY」というイベントを開催して、神戸市の福祉事業さんによるマルシェとTVなどで話題のしゃぼたあわおさんをお招きしたシャボン玉体験をしてもらいました。とても多くのお子さんたちに来ていただき、僕たちも楽しい一日でした。平日はPLASTで働きながら、定期的に週末はぷれいふるで活動をするというライフスタイルを今後も行っていく予定で、随時イベントを行なっていきます。

-これからも両者の活動は並行して行っていくのでしょうか。

はい。そこには理由があって訪問看護ステーションで働くことで知ることができるご家族さんの課題があるんです。ご家族さんは自宅だからこそ普段の悩みや愚痴を言いやすいように感じていて、ポロっと出る瞬間があるんですよね。それを拾って、どうすれば解決できるのかを考え行動できるのは、今の働き方だからできると感じています。

-訪問だけではない活動をしているから知れる部分や提供できることがあるのですね。

そうですね。なので、訪問は僕たちのベースとなるのはこれからも変わらないと思っています。実生活のなかでしか見えないものがやっぱりありますね。

小児の発達やスタッフへの食育として

-菴原さんは訪問看護ステーションで働く以外にも、農園と社員食堂などの取り組みを行っていますよね。これはどのような想いがあるのでしょうか?


子どもたちに食の大切さを伝えたいという想いがあります。
 
人は、生きている限りは食べることと離れることはできないですよね。でも、食への関心ってなかなか抱くことが難しいんです。ファーストフードやコンビニでは、それほどお金をかけずにお腹いっぱいに食べることができて、わざわざ野菜のことや調理のことを知らなくても済むようになっています。そうなると健康寿命が短縮してしまったり、美味しいと感じられるような食事も美味しいと感じられなくなったり、食事のバリエーションが狭くなったりしてしまいます。
 
自分たちが時間と労力をかけて野菜を育てて収穫する、その野菜を使ってご飯を作ってみんなにお金を出して食べてもらう。農園と社員食堂ではそれを体現するために不定期ですが行っています。

-農園と社員食堂にはPLASTの利用者さんが関わっているのでしょうか?


 保育園の「ジャングル・ラボ」に通うお子さんたちが収穫を行い、就労Bの「久遠チョコレート神戸」に通う利用者さんたちが調理を行ってくれます。今後は安全面の課題をクリアして、「ヒミツキチ」や「ジャングル・ラボ」に通うお子さんたちに調理の経験を提供できるようにしたいですね。

-調理師の免許を是非とも活用してください。


そうですね。野菜を育てて収穫して調理をする…という全てのプロセスを知ることが大切だと思っているので、その機会は作りたいですね。「どうすればこの野菜を美味しく食べれるか」というのはスマホで調べればすぐに出てきますが、関心がないとそこまでたどり着かないですよね。また、一連のプロセスを経験するなかで親子のコミュニケーションになるのではないかな、と期待しているところもあります。

これからの発展を考えて

-今までお聞きした通りですが菴原さんは訪問看護ステーションで働きながらも、他部署へ頻繁に顔を出してくれていますよね。ここにはどのような想いがあるのでしょうか。


僕が思い浮かぶいろんなアイデアを実現するための協力者を募るため、ですかね。PLASTには異なる強みを持ったスタッフがたくさんいて、自分一人ではできなかったこともみんなと協力することで達成できることが多いです。自分が何かをやりたいと思ったときに、一緒に取り組んでもらえるように働きかけています。
 

-菴原さんがみんなを手伝ってるようにも見えますが(笑)


 アイデアは浮かぶのですが、一人で達成できないことばかりです。でも、PLASTにはたくさんの協力してくれるスタッフがいるので、常にみんなとコミュニケーションを取りながら何か協力してほしい時にお声がけさせてもらっています。
でも、協力者も同じ考えばかりでは似たようなことしかできなくて…せっかくこれだけたくさんの人がいる会社なので、それぞれの強みを活かして仲間を増やしながら一緒に出来そうなところを展開していきたいです。
 
「やりたい!」とか「頑張りたい!」と思う人が、気軽に社内で言えるようになって、みんなで話し合ったり、解決案や改善案を出し合ったりすることがもっともっと増えると嬉しいですね。僕だけに限らず、誰か一人で解決できる課題なんてほとんどないと思うんですよね。なので、仲間がどんどん増えていって、それを当たり前にしていきたいですよね。 

–それぞれの想いを気軽に話せて、聞ける場ってやっぱり大切ですよね。


そうですね。でも、そういうコミュニケーションを取る機会がないと、共通認識が取れていると思っていてるものが取れていないままに物事が進んでしまって、すれ違いを起こしたりすると思うんです。気付いたら「やらされている仕事」になっていたり、共感できないままに一緒に仕事をしたりすることになりますよね。

-PLASTでは他部署との交流がしやすい環境なので、是非とも進めていきたいですね。


他部署と一緒にイベントをしたい、他部署の取り組みを見に行きたい、一緒に企画を進めているから時間を確保したい…そういうものを上司に伝えて、時間を確保できるように調整してくれます。それをうまく活用する、他の人がそう思うときにはサポートする。そういう会社だといいですよね。

-小児以外のご相談でも、菴原さんに持って行っていいのでしょうか?


小児のイメージを持たれていますけど、どんな話でも聞かせてほしいですね。予防とか介護の領域であっても、いろいろな話を聞かせてもらえれば協力できるところがあるはずなので。小児の観点が混ざって面白くなることもきっとあるはずです!

▼プラスト訪問看護ステーション
 「みんなで総合力」をテーマにした訪問看護ステーション。

スタッフが一人では解決できない課題でも、みんなで話し合って考えることで乗り越えることを大切にしている。小児・精神・高齢者と幅広く対応しており、地域に必要な看護とリハビリを提供している。

株式会社PLAST

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