バナナの皮をなんとか美味しく食べる話
昭和30年代、40年代のころ、バナナは比較的珍しいものでした。
誰かの家を訪問する際の手土産になっていたほどです。
今ではバナナはスーパーの店頭に山のように置かれており、珍しくも
なんともなく、手土産にもなりません。
しかし考えてれば、国産バナナは少数派。
バナナはほとんどが輸入ものです。
比較的近いところでは、台湾やフィリピンから来ています。
遠いところでは、南米エクアドルから運ばれてくるものもあります。
「珍しくもなんともなく、手土産にもなりません」なんて、大量消費時代の感覚でバナナを扱ってはいけないのかもしれません。
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バナナは日本でもっとも消費されている果物の1つですが、日本にかぎらず世界でもっとも消費されている果物の1つでもあります。
その分、「バナナの皮」という、大量の廃棄物が生み出されています。
「皮は食べられない、使い道がない」と一般的には思われているので、なんの疑問もなく捨てられています。
その結果、食品ロスにつながっています。
しかし実際には、バナナの皮は、調理方法を工夫すれば食べられます。
バナナの皮には、
ビタミン類
ミネラル類
不飽和脂肪酸
ファイトケミカル
が豊富に含まれています。
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バナナの皮を捨てずに食べようと呼びかけている料理研究家がいます。
イギリスのナイジェラ・ローソンさんという方ですが、この方の話では
バナナの皮をニンニクとタマネギとバーベキューソースで料理すれば、プルド・ポークやプルド・チキンのようになる
そうです。
インドやパキスタン、バングラデシュあたりの国々には、
青いバナナの皮を、ニンニク、唐辛子とともによく炒める
という料理がもともとあるようです。
南米あたりでは、バナナの皮を牛肉料理の代用に使うことがしばしばあるようです。
「バナナビジネス」という名前の企業がオランダにあります。
この企業は、バナナの皮を材料に、豚肉の代替となるプラントベース肉を製造しています。
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余談ですが、ロシアのウクライナ侵攻で小麦不足が心配されていますね。
日本では小麦粉のかわりに米粉を使おうという動きがあります。
バナナの皮の粉末も、小麦粉の代わりにパンやパスタ、ケーキの原料に使えるようです。
(参考)