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Photo by
tajifusen
地球の反対側のプラントベース
南米チリには「コチャユーヨ」という、ポピュラーな海藻があります。
この海藻、豚足のような見た目をしており、
「コラーゲン豊富で弾力のある豚足」
っぽい食感があるので、肉の代わりになると考えられる食材の1つでもあります。
コチャユーヨの見た目
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コチャユーヨは内部がスポンジ状になっていますが、これは海藻にはめずらしい構造だそうです。
内部がスポンジ状であるメリット:
生育中は海水を含みやすく、ミネラルやアミノ酸などが定着しやすい(結果的に栄養豊富な食材になる)
料理をする際に味を含みやすく、料理の幅を広げやすい
▽
チリで発掘された古代の軌跡を調べると、少なくとも1万4000年前の人々も、コチャユーヨを食べていたようです。
そんなコチャユーヨには、
黄色い「ゴールドコチャユーヨ」
黒い「ブラックコチャユーヨ」
があります。
チリ人が好むのはゴールドのほうです。
ゴールドは磯の香りが少ないからです。
けれども、日本人はおそらく、磯の香が強いブラックのほうを好むのではないかと思われます。
▽
いまのところ、日本ではなかなかコチャユーヨが手に入りません。
10年ほど前にチリの使節団が日本に来てコチャユーヨのPRをしていました。
チリ側には、日本に輸出したいという意欲があるようです。
しかし、おそらく、当時のそのことを知っている日本人は少ないのではないかと。
10年前にはまだ、
「代替肉」「プラントベース」
という概念が世の中にありませんでした。
それもあり、あまり関心を呼ばなかったのかもしれません。
でも今は「代替肉」「プラントベース」の時代。
あらためてコチャユーヨに人々の関心が向いてくる可能性も、多少はあっていいんじゃないかと思うのですが。