エンダーのゲーム
"教官たちだよ、彼らこそ敵なんだ。彼らはおれたちに、互いに戦い、互いを憎むようにさせる。ゲームこそがすべてだ"1985年発刊、続編も含め史上初のヒュゴー、ネビュラ賞のダブル連続受賞を果たした事でも知られる本書は、天才少年の苦悩と成長を描き、ガンダムやエヴァといったアニメ作品にも影響を与えたSF傑作。
個人的には2014年に日本公開された映画の方を先に観ていた事もあり、原作にも関心を持って手にとりました。
さて、そんな本書は地球侵略を図る昆虫型異星人ハガーの攻撃に備えて【優秀な司令官を英才教育する】バトルスクールでの天才少年エンダーの宇宙での【割とハードな訓練と成長する姿】をメインに、サブストーリーとして、こちらもエンダーに劣らず知性が常人離れした兄妹の地球での活躍(暗躍?)が同時並行していくわけですが。
映画が上映時間の関係上?エンダーと【兄妹との関係性や活躍をカットしていた】事もあって、あっさりした終わり方をする映画に比べて、読後の満足感はやはり本書の方が高かったです。
しかし、本書を皮切りにこの作品。既に何冊か続編や番外編が出てるみたいですね。とりあえず、同じくヒュゴー、ネビュラ賞を受賞している『死者の代弁者』まで読んでみようかな?
勧善懲悪だけにおさまらないSF傑作を探す方、少年少女たちの成長物語好きな方にオススメ。