#窓18ギャラリー「プッククン展」③
「プッククン展」、早いもので第3週目に入っています。
4週間にわたってお送りする前編も、もう折り返しです。
前回までの記事は、こちら。
そして、主催者吉田裕枝さんの今週の記事は、こちらです。
今回は、なんとインタビューをしていただきました…!
幼少期に読んだ絵本の話に始まり、そこから、プロフィールにしている「漫画係」の由来や、影響を受けた漫画家である高野文子と岡崎京子の話、日常漫画の傑作「よつばと!」まで、濃い目に語らせていただきました。
吉田さんの「プッククン展」の記事は、前もって読ませていただいているのですが、今回のインタビューは、ことさらに一人でドキドキ、そわそわして読みました。自分比でいつもよりパーソナルなことを語っており、それが他の人にはどんな風に読まれるだろうかと、気になっているのだと思います。(/-\*)
ですが、記事そのものは、吉田さんの見事な手腕によって、とてもしっかりとした、充実した内容になっています。なので、僕の気分は置いといて、皆さんにはぜひ楽しんでお読みいただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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さて、第3週の展示作品は、「マヨネーズ」です。
マヨネーズでブンブン一人遊びをしています、みたいなストーリーです。
このマヨネーズの容器のような、半透明の物を描くのはハードルを感じてしまいますが、1コマ目の後光がさしている感じはわりと嫌いではないです。
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ところで、僕はいつもiPadで漫画を描いているのですが、そのとき、iPadにメモを書きながら漫画の構想を練っています。
今回は、制作の話として、そのメモを公開してみたいと思います。
もちろん、本来はお見せするに値しないような、何でもないものです。期待はせずにご覧ください。
「マヨネーズ」のときのメモは、このようなものでした。
汚い字をお見せして申し訳ないです。普段、紙に字を書くときはきっと、もっと丁寧ですよ。
大きく「伊東家の食卓」と書いてあるのが目につきますね。完成した漫画の「昔、テレビで裏ワザとして紹介されていた、」という台詞は、裏ワザ紹介番組の「伊東家の食卓」のことでした。子どもの頃よく見ていたのを思い出します。
それから、「かつあげ」に丸をしていますね。このワードで、オチのイメージが見つかったのだと思います。
あとは、マヨネーズのカットと、コマ割りのイメージを書いています。
メモの段階では、このように、テキスト、絵、コマ割りのイメージを書き出しています。そうやって、全体のバランスを調整しながら、構成を固めていっています。
もっとも、ここでイメージが固まっても、描いている途中で変更するということはよくあります…。ただ、これが今まで描いてきた中で見出した、自分にとっての一番よい方法でした。
ちなみに、背景がカラーなのは、このメモがレイヤーの一番上にあるからです。
漫画はいくつものレイヤーを重ねて描いてくものなのですが、メモのレイヤーを一番上に置いておき、背景を色で塗りつぶしておくことで、そのメモのレイヤーをつけたり消したりしながら確認する、ということができます。
なお、「マヨネーズ」のときの背景はピンク色でしたが、気分によっては黄色だったり水色だったりします。
こちらは先月に描いた「対抗」という作品のメモです。こんな風に、全然メモを書かないこともあります。人が突っ立っているというイメージを持った時点で漫画を描き始めたのでしょう。棒人間の上にある2つの四角は、クリームソーダとコーヒーゼリーを並べているコマのイメージ…と思われます。
一方で、「牛乳」という作品のときは、一度別のテーマだったものを保留にしたという経緯もあり、再度の構想では、頭に浮かんだテキストをガーッと書いた感じになっています。その後でそれぞれの台詞をコマに当て振って作ったようです。
といった具合で、自分なりの方法ではありますが、その時々の作品によって、様々な構想の仕方をしています。
以上、シュールなメモ公開でしたー。
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さてさて…来週の「プッククン展」は、何の作品が展示されるでしょうか。
本編の吉田さんの記事では、インタビューの後編が公開される予定です。ご期待です。
僕のほうは、まだちょっと未定です。
それでは、どうぞお楽しみに!
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次回は、こちら↓
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