ゲーム感覚で生きよう
今回は「ゲーム感覚で生きよう」というテーマでお話したいと思います。
普段から自己成長のために、自分がどのようにしてモチベーションを維持しているかを考えているかを今回記事にしました。
強制インドア派の時代
まずは、前提となる環境の変化についてお話させてください。
2020年初頭にコロナウイルスが世界的に大流行しました。
感染防止のために外出を制限され、仕事も基本的にリモートワーク。
世界的にインドア派を強制されることになりました。
正直、個人的には苦ではなかったです。
というのも、私はかなりのヘビーゲーマーです。
子供の頃からゲームをしています。
初代ゲームボーイでポケモンをやっていましたし、任天堂64もやっていました。
現在はPCゲームを中心に遊んでいますが、2つのタイトルだけで10000時間以上ゲームをプレイしています。
幅広く遊ぶよりも、気に入ったタイトルをとことんやり込むタイプです。
元々ゲームが好きで一人でも黙々とできる、いわゆるインドア派です。
当時コロナ対策で通勤がなくなり、むしろゲームをする時間が増えました。
私の生活スタイルはコロナの影響をあまり受けておらず、むしろ趣味がはかどるという感じでした。
その勢いもあり、2020年5月にはTwitchというプラットフォームでゲーム配信も開始しました。
自分の好きなゲームという領域で友達を作りたいと思ったことがキッカケです。
これは自分だけのトレンドではなく、実際に世界中で外出制限されている以上、オンライン上で交流をする人が増えました。
コロナ特需と言われるほど引きこもり需要は増し、ライブ配信や動画配信、宅配サービスなどはものすごい勢いで伸びたと聞きます。
私もコロナ禍は週に3〜4回ほどゲーム配信をして、ありがたいことに多くの人に視聴してもらい、多くの友達もできました。
配信をやってよかった、ゲームやっててよかったと心から思いました。
その当時は世間でもリモートワークってやればできるんじゃんという風潮もでてきており、リモートワーク前提として引っ越したり、家を購入している人もいました。
そんなこともあり、この感じが意外と続くのかもなんて考えていました。
戻ってきた日常
2022年3月くらいからでしょうか。
コロナウイルスの発生から約2年経過したくらいから、ワクチン接種が進んだこともあり、日本国内でもマスクをしなくても良いとお達しがでました。
私の体感ですが、そのあたりから一気に日常がコロナ前に戻っていった記憶があります。
以前のように人々は外で活動するようになり、今まではできなかったオフラインのイベントも開催されるようになり、オフィスに出社する人が増えた印象です。
コロナの反動もあり、むしろオフラインでの接点を重視する人が増えた気がします。
私の世代では新人の頃の会社の飲み会は、サービス残業くらいに思われていたのが、新社会人は出社や飲み会を逆に希望するほど。
オンラインでは得られない繋がりというものを理解できた時期であったとも言えます。
慣れないオフラインの割合
私自身もコロナが落ち着きつつある頃はちょうど転職した直後で、一番大きなサービスのリリースを控えていたので、勝負の時期を迎えていました。
基本的にコミュニケーションの質を優先するために、オフィスにいるようにしました。
また、同時期に健康を意識するようになり、筋トレや有酸素運動を本格的に開始し、サウナにも通うようになりました。
当然、オフラインでの活動機会が増えれば相対的にオンラインでの時間は減っていきます。
体感ですが、自分と同様に多くのTwitchでの友達や配信仲間もログインの頻度は少なくなっていました。
でも、これまで楽しく配信活動をしてきたことや、元々ゲームをやり込んでいたこともあり、このオフラインの割合が多いことに慣れない時期が続きました。
習慣とは怖いもので、自分の性格もあるかもしれないですが、オンライン上での自分もこれまでのように活動しようとしていたのです。
時間的に両立はムリだと悟る
自分のやりたいことを具体的にスケジュールに落とし込むことで、今までのように配信活動はできないとようやく理解しました。
楽しかった思い出もあり、今もTwitchでのコミュニティのつながりは続いているので、はっきりと割り切ることに時間を要したという感じです。
自分に与えられた時間は限られています。
何かを諦めないといけないと思い、私は配信活動を週1回だけにすることにしました。
ゲームへの興味を失う
配信の頻度を減らすと同時に、ゲームをする時間が大幅に減りました。
この記事を書いている時点ではほとんどゲームをやらなくなっています。
週に1回、配信のタイミングでやる程度。
もはやビジネスゲーマーです。
あれだけのヘビーゲーマーだった自分が、ゲームへの興味を一気に失っているのです。
ゲームをつまらないとは思わないです。
やりだすとめちゃくちゃ楽しいです。
むしろ面白すぎて時間を取られるからとアンインストールしているものすらあります。
なんでだろうと考えてみました。
実はこれまでもゲームをやらない時期というのはありました。
その時も今と同様に仕事に全力だった時期です。
逆に仕事が退屈してくるとゲームに逃げます。
コロナ禍は世界的に経済が止まった時期でもありました。
仕事面でも企業が動きにくく、大きなチャレンジがしづらい状況でした。
それが退屈でゲームをしつつ、配信までしていたのでしょう。
ゲーム自体が好きというのももちろんあると思いますが、チャレンジできる環境をバーチャルに求めていたのだと思います。
コロナ禍でもチャレンジしていなかったわけではないのですが、自分にとっては負荷が弱く、今振り返ると退屈だったんだと思います。
今は仕事で大きなサービスのコアな部分に関わることができています。
役職もあるため、いろんなことを自分の権限で動かすことができます。
これまでやりたかったことにチャレンジできているので退屈していません。
人生という最も面白いゲーム
ゲームをやらなくなったのではなく、別のゲームをやっている感覚です。
自分にとっては、人生もゲームなのです。
ゲーム感覚で生きています。
「人生」というゲームで「自分」というキャラを操作しています。
一番面白くて難易度がめちゃくちゃ高いゲームです。
睡眠を取ることで睡眠不足にならないようにします。
空腹ゲージと水分のゲージを意識しつつ、生命活動を維持します。
必要な栄養素のノルマもあるので、それらを毎日摂取するようにします。
不足すればサプリメントというアイテムを使います。
自分のスキンを変えるべく、髪型や服装を選びます。
スキンが良いと、対人の印象が良くなるというバフを受けられます。
仕事はそのゲームの中の1つのコンテンツです。
ゲームと同様に課題をクリアしてポイントであるお金を稼ぎます。
お金はあったほうが幸せか?とかそういう話ではないのです。
ゲームでポイントを稼ぐのと同じ感覚です。
ゲームでこのポイントたくさんあったら幸せか?とか考えないですよね。
ただ高得点を目指すだけです。
自分のステータスを上げて、できることを増やしていきつつ、難しいステージや課題をクリアしていきます。
読書をすることで知力のステータスを伸ばす。
勉強することで専門性のステータスを高める。
より難しいステージをクリアすべく自分をレベルアップさせていきます。
コミュニケーションスキルは基礎ステです。
相手の話をじっくり聞いてみる。
自分の話し方をわかりやすく簡潔にしてみる。
ユーモアを織り交ぜてみたりとコミュ力のトレーニングをします。
RPGで村人に話しかけてヒントを得るように、
現実でも人とコミュニケーションを取ってヒントを得るのです。
健康面でのステータスもあります。
全身筋トレをすることで、筋肉量を増やし基礎代謝を上げます。
筋トレの後には3kmウォーキングをすることで体脂肪を燃やします。
筋トレ直後の方が脂肪の燃焼効率が高いからです。
こうすることで太りにくく、疲れにくい体になるので、毎日のパフォーマンスが上がります。
食べなければ痩せますが、筋肉量も落ち、基礎代謝も落ちます。
そうなるとベースの消費カロリーが減るので、太りやすい体質になります。
これがリバウンドの仕組みです。
筋トレで筋肉量を増量、最低でも維持しながら、有酸素運動も組み合わせて体脂肪だけ落とすのが健全なダイエットです。
こうして自分のステータスに、基礎体力向上でBESTコンディションの時間を増やすことができるというバフをかけるわけです。
サウナは脳疲労を回復してくれます。
なかなか疲れが取れないというお悩みないですか?
肉体の疲れと脳疲労は別物です。
家でゴロゴロしていれば体は休まるかもしれないですが、脳疲労は取れません。
このように肉体疲労のゲージと脳疲労のゲージがあって、それぞれ定期的に回復する必要があります。
サウナは脳疲労を回復させるためのアクションです。
こんな感じで自分自身をキャラだと思って、操作しています。
こうしてみると、人生もゲームも大差ないように感じますよね。
ゲームってほんとによくできているなぁと感心するばかりです。
ゲーム感覚で生きるということ
私もヘビーゲーマーという前提ではありますが、人生というゲームをプレイした方が毎日充実するなと感じています。
一般的なゲームで何かを集めたり、作り上げたり、極めたり。
もちろん趣味の範囲でやるのは楽しいと思いますし、私も好きです。
ですが、時間の配分は考えたほうが良いと思います。
当然ですが、ゲーム内で何かを成し遂げても現実には何も残りません。
プロゲーマーであれば、それが仕事になるからいいです。
でも、それは超人気タイトルの上澄み、その中で選ばれし者になるという覚悟を持った人だけです。
ちょっとやりこんでランキングに載った、記録を達成したくらいでは仕事にはなりません。
達成感はあるでしょうし、そのコミュニティの中では賞賛されるでしょう。否定はしないですし、趣味の範囲であればそれも良いことです。
趣味は人生を豊かにしますし、必要なことだと思います。
その上で、人生において’今’それが最優先なのかは考えたほうがいいと思います。
人によって、その時々のライフステージは違います。
人生における踏ん張り時もあるでしょうし、逆にのんびりできる時期もあると思います。
そこまで考えた上で本当に今やるべきことなのでしょうか。
ゲームはいつかサービス終了します。
続編がでるかもしれませんが、それはまた新しいゲームです。
その世界で生き続けることはできません。
そして誰もが、どこかで人生というゲームと直面することになります。
肉体や脳が現実にある以上は、このゲームへのログインは避けられません。
このゲームのクリア実績は生きてる限り残り続けます。
別のゲームをやっているうちは人生は進んでいないのです。
私は物心ついた時にはゲームがあるという、いわばゲームネイティブです。
その中で人生というゲームの良さに気づきました。
「最初からゲームやらなきゃよかったじゃん」というのは違います。
ゲームをやっていたからこそ、捉えられる見方だと思います。
ゲームをやっていない人にはできない考え方です。
逆にゲームの中で鍛えられたスキルもあると思います。
それを人生に活かしていくのです。
ゲームの枠組みで考えられるから、体系的にステータスを伸ばそうとか、課題をクリアしようと思えます。
その考え方を持って人生というゲームをやってみると、また違った見え方で頑張ることができます。
ゲームをやっていることは人生におけるアドバンテージだと思っています。
ゲーマーであることを時間の無駄だと思ったことはありません。
それでも現実とのバランスは取らないといけないと思っています。
最低限やることやっているから、後はゲームに全振りはバランス悪いです。
それは人生におけるマサラタウンにずっといるのと一緒です。
レベルアップして次のステージに進まないとゲームとして面白くないです。
最低限にも達していないと思うなら、まずは人生に全振りしましょう。
別のゲームをしている場合ではありません。
趣味のバランスは人それぞれ、余計なお世話かもしれません。
それでも確かなことは「ゲームの引力は強力」だということです。
私も身に染みてわかっています。
MMOを始めようものなら、膨大な時間と労力を投下することになります。
だからこそ意識的に時間の配分は考えたほうがいいという話です。
成長の過程があるから楽しい
大人気タイトルで最初から最強のキャラなんていません。
できる範囲で育成しながら、少しずつ先に進めるから楽しいのです。
人生も同じで、自分という未熟なキャラを伸ばしていくから楽しいのです。
マサラタウンで止まっていたら面白くないです。
初期のモブを狩っているだけでは誰だって飽きます。
人生がマサラタウンで止まっているから、別のゲームで挑戦したくなっているのかもしれません。
元々成長の過程を楽しめる人がゲーマーには多いはずです。
現実の自分というキャラの育成ゲームを始めるイメージです。
次のステージに進んでみるとこのゲーム一番面白いですよ。
ゲーマーという才能を人生で発揮してみてはいかがでしょうか?
絶対に後悔しない時間の使い方だと思います。