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アクシデントも旅の華|バンコク2019 #3(完結)

前日の行程:
蟻に噛まれるわ、パンツは破れるわ、美術館は空いていないわ。

王宮までの道のり イベントが多い

バンコクのメジャーな観光スポットである三大寺院は、チャオプラヤ川沿いの王宮周辺に集中している。よく目にする黄金の涅槃像などがそれだ。今回は行かなかったが、バックパッカーの聖地として名高いカオサン通りも、この近くにある。

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僕らの泊まった宿から王宮周辺へは、水上ボートで向かう。王宮周辺には駅が無いのだ。ボート乗り場の手前にあるスタバで朝食。さすがスタバ、どこでも共通の味である。

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水上ボートは、結構な高速で進み、揺れが大変大きく、アトラクション感覚で面白い。後から分かったことだが、どうも水上ボートには複数あるようで、このときに乗ったのは、価格が高い直通高速のものだったらしい。

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ボートから降りた付近にあるワット・スタット(これは三大寺院ではない)を見学。工事中のようで裏から入ることに。

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仏教寺院らしく、あたりに蓮の花が植えられており、若い僧侶がスマホで写真を撮っていた。僧侶の間でもインスタグラムやらは流行っているらしい。

徒歩で王宮まで向かう途中、wifi貸してくれと言う、謎の汗だく美人白人さんと、「王宮は今日休みだよ」と言う、明らかにウソだろそれは、なタクシー運転手に出会う。さすがメジャー観光地周辺、起きるイベントの情報量が多い。

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そして道端の店で、縮尺1/1の金ピカ仏像を売っているのをみて、仏教国タイを感じる。これは家のどこに置くものなのだろう。外か。

王宮&ワット・プラケーオ タイパンツ

タイの王国たる所以である王宮。ただ、バッキンガム宮殿などとは違い、現代の国王が実際に住んでいるわけではなく、最近は儀式・祭典の場所のようだ。敷地内にあるワット・プラケーオというのが、三大寺院の一つで、各式的にはバンコク最強クラス

各式高い場所なので、肌の露出の高いタンクトップやハーフパンツはNG。昨日に買った僕のハーフパンツも、結局NGで、その場で販売しているタイパンツを購入する。タイパンツは薄手で軽く、タイの気候に合っており、大変良い。

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微動だにしない警護兵をみながら大行列の王宮に入ると、世界各国から来た観光客でごった返している。そこらで何語だか分からない言葉が飛び交っている。

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途中、白人さん家族の写真を頼まれる。こういうときは安心安全の日本人なのだ。

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前日に行ったアユタヤは寺院の遺跡だったが、それとは真逆の、全てが金ピカで豪華な装飾。とはいえアユタヤはあくまで遺跡なので、現役のときは金ピカだったのかもしれない。

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すっかり人の多さにやられたあたりで、昼食。

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近くのおしゃれカフェのようなところで、パッタイを食べる。そういえば、タイで食べるまともな現地グルメは、初日のプーパッポンカリー以来。この先、まともなタイグルメを食べることはあるのだろうか。(反語)

ワット・アルン&ワット・ポー 細密装飾だったり金ピカだったり

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チャオプラヤ川対岸のワット・アルンへ。三大寺院の二つめ。こちらは金ピカではなく、白い仏塔がそびえる寺院。仏塔には細やかな装飾が施され、仏塔に登ると間近で観察できる。

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木陰で休んでいると、タイの学生らしき集団が見学を行なっている。観光客だけでなく、修学旅行?的なスポットでもあるらしい。

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再びボートで対岸に戻り、三大寺院の最後、ワット・ポーへ。有名な巨大金ピカ涅槃像がある、バンコク最古の寺院だ。体育館ぐらいの広さに仏像が横たわっているので、通常のカメラレンズでは、とてもおさまらない。座っている奈良の大仏が寝そべったらこのぐらいかもしれない。

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足裏には何やら螺鈿細工が施され、これが仏教の世界観を表しているらしい。

ワット・ポーのメインはこの涅槃像なのだが、ここにはもう一つ有名な場所がある。タイ古式マッサージの総本山がここにあるのだ。あまりマッサージに行くことはないが、クーラーの聞いた場所でゆっくりしたい気持ちも手伝って、友人とともに入店。ガッチリ1時間コースを注文。そしてタイ古式マッサージ、マッサージというよりも、ほぼストレッチ。ストレッチマンの総本山に違いない。

チャオプラヤ川 旅の余韻にひたれない

マッサージあらためストレッチで気持ちよくなったところで、陽も陰ってきて夕方近く。そろそろ帰ることを考えなければならない。この日の深夜便が帰国の時間なのだ。

ワット・ポー近くに歴史博物館があるので、そこに寄ることに。が、どうも様子がおかしい。ガードマンに聞くと「今日は定休日」とのこと。朝の怪しいタクシー運転手とは違い、こちらは本当に休みのようだった。

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ここに来て微妙に時間があまってしまったので、水上バス乗り場の近くのバー的な店に入る。旅の終わりにチャオプラヤ川の夕景を眺めながら、一杯やるのも悪くない。

友人はビールを頼み、僕は旅の疲れから甘い飲み物が欲しくなり、mango(マンゴー)という単語が入っているカクテルを注文。

運ばれてきたビールとカクテルで、友人とともに乾杯をして、僕はカクテルに口につける。

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「辛っっっっっ!」

マンゴーの甘さを期待していた口に、とんでもない辛さ。見た目は全く辛くなさそうなのに、この破壊力。おそらくは青唐辛子的な辛味をたっぷりと溶かしたもののようだ。僕の生涯でもトップレベルの辛さである。

あまりの辛さに、友人のビールを一口いただくと、ビールの苦さが甘く感じるほどだ。結局、この唐辛子カクテルは、2、3口でギブアップし、それでも唇がピリッピリになり、旅の最後の余韻とやらは、どこかに行ってしまった。

ドンムアン空港までの長い道

唇のしびれが残る中、水上バスに乗り込む。このときに乗ったのが、現地の人が日常的に使っている定期運行バスのようなもので、観光用のものと違い、運賃がとても安い。

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乗船中、前に立っていたおばちゃんが、スマホで景色を撮ろうとしている。確かにこの夕景はなかなか美しい。ただこのおばちゃん、スマホの操作に慣れていないらしく、うまくカメラが起動できない様子。しばらくあれこれやった後、急に振り返り、

「なんで撮れないのかしら!?」

と僕に言ってきた。安心安全の日本人とはいえ、さすがにそれは「知らんがな」

宿で荷物を回収し、空港に向かう。近くからバスに乗ろうかとも思ったが、渋滞を避けるために、来た時と同じくチャトゥチャックまでMRTに乗り、そこから空港までのバスに乗ることにする。

チャトゥチャックで、空港行きのバス乗り場を探すが、どうも場所が分からない。友人が調べていた情報では「電話ボックスの隣」ということだったが、どうもその電話ボックスが見当たらない。慌てている日本人2人組を見て、よいカモが来た、とばかりに近づいてくるタクシー運転手たち。ここにきて急に詰んだか。

が、このタクシー運転手たち、

「あんたたち、空港に行くんだろ?バス乗り場は向こうだぜ!」

と、普通におしえてくれる。疑って申し訳ない。

おしえてくれた場所に向かうと、ちょうどバスがやってきて、待ち時間ゼロで乗り込むことができた。最後の最後にタクシー運転手に助けられるとは。

心配していた渋滞もなく、予定よりも早く空港に到着する。余裕もできたところで、短期滞在用の宿泊施設の1時間貸しを利用しシャワーを浴びる。これですっきり。

飛行機のチェックインを済ませた後、荷物検査の前に夕食を食べようとするが、時間も時間なのであまり店があいていない。

バンコク最後の食事だから、タイ料理を食べたいところ。ようやく見つけたのはベトナム料理の店。まぁベトナムは同じ東南アジアだから、いいだろう。

そして最後に食べた食事は、、、

チャーハン。

美味しかった。

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