ぴよまろ

写真と旅+移動の記録です。

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カフェに行くまでの長い長い旅|パリ2015 #4

前日の行程: フランス革命絡みの史跡を巡ったら、やっぱり血生臭かった。 パンを買うパリ3日目の朝にして、ようやくパンを買った。 僕が、「ボンジュール」「メルシー」の他に、もう一つ覚えていった言葉に「ジュブドレプランドルスシ(これください。)」という、切り札がある。買いたいものを指差してこれを言うと買い物ができる。僕のような人見知りでビビりでも、これさえあれば飢えることはない。 ・・・と、思っていた。 パリ、基本的にコンビニがほぼない。代わりにカフェがそこら中にある。人

    • 過剰なキラキラ摂取|シンガポール2024 #4

      前回:マレーシアに行ってSUSHIを食べてきた フラワードーム ガーデンシティ行きて戻りしマレーシア後の昼過ぎ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイである。 今やシンガポールの象徴にもなった近未来型植物園はライトアップショーも楽しめるキラキラスポット。調べていないのでそれ以上の情報はない。 最寄り駅から炎天下を歩くこと10分弱。人だかりのある入場口とおぼしき場所を見つけた。トイレだった。 再び歩くこと5分ほど。ようやく入場口を見つけた。何が最寄り駅だ。 気を取り直し、チケット

      • ぬるっと国境越え|シンガポール2024 #3

        前回:F1開催と丸かぶり 美味すぎた朝食シンガポールに行くとマレーシアがセットでついてくる。それが今回の旅先にシンガポールを選んだ最大の理由だ。初めての陸路国境越えをしてみたい。 と、その前に朝食である。友人が探し出したsymmetryというオシャレなカフェ&バーでエッグベネディクトをいただく。 このエッグベネディクト、生地となるイングリッシュマフィンはしっとりとしており、これにコクのあるオランデーズソースがたっぷりと染み込んでいる。それがくどくならないように挟み込まれ

        • 伏線回収|シンガポール2024 #2

          前回:ホテルが遠い。 マーライオン そこそこ三大なんちゃらを巡ることを生業にしている。中でもお好みは三大ガッカリである。日本の三大ガッカリは全て巡ったので、次は世界三大ガッカリなのだ。 そこでシンガポール。シンガポールといえばマーライオン。想像より小さいことでガッカリにあげられることが多いが果たして。 そこそこガッカリ。 そこまで小さいとは思わないが、店の看板から土産物まで、すでにマーライオンを国中で眼にしているので、こんなもんかと感動が薄い。 何より、マーライオン

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        カフェに行くまでの長い長い旅|パリ2015 #4

          先進的な国の遠いホテル|シンガポール2024 #1

          赤道付近の国は初めてだ。 シンガポール行きが決まった瞬間、暑さに弱い僕はモンベルで帽子を買って暑さ対策をした。 シンガポールとマレーシア間には、通勤で国境越えをするくらい日常的な国境がある。外国=海の向こうである日本人的に、非日常の中の日常である国境越えを体験してみたかった。 日常的な国境越えとはどんなものなのか、シンガポールはどのくらいキラキラしているのか、本当にマーライオンはガッカリなのか、興味は尽きない。 モンベルの帽子は忘れた。 開いてない成田空港と先進的なチ

          先進的な国の遠いホテル|シンガポール2024 #1

          快適空間黒部ダム|黒部2024

          黒部ダム 快適うだるような暑さのお盆に、涼しいところに行きたい友人と僕は、黒部ダムに行くことにした。 4:30に迎えに来てくれた友人の車に揺られ、黒部ダムの長野県側入口にある扇沢駅を目指す。車で行けるのはこの扇沢駅までで、そこからは電気バスに乗らなくてはいけない。 世はお盆の真っ只中。帰省するという概念が無いので気にしていなかったが、日本中でゲルマン民族大移動が起きる時期である。普段は余裕で駐車できる扇沢駅の巨大な駐車場もすでに満車で、数km離れた空き地に車をとめ、シャト

          快適空間黒部ダム|黒部2024

          「真田丸」思い出巡り|和歌山大阪2023

          コール&レスポンス 大坂城・真田丸寒風吹きすさぶ12月下旬、友人たちと和歌山と大阪の旅に出かけた。今回の旅のテーマは「真田丸思い出巡り」である。どこぞの観光協会が企画しそうな字面であるが、それは僕らにも自覚はなくもない。 僕らは2016年大河ドラマ「真田丸」が大好きだ。どのくらい大好きかというと、飲み会で話しているといつの間にか真田丸の話に行き着くくらい大好きだ。 そのような背景から、真田丸のあった大阪城や真田家が流された九度山を巡りながら、真田丸思い出巡りをしようとな

          「真田丸」思い出巡り|和歌山大阪2023

          2023年 ウズベキスタンの旅まとめ

          久しぶりの海外一人旅。今年こそは海外に行くぞと決めて向かった先は、中央アジアの国ウズベキスタン。 久しぶりの海外に割とやりすぎた感がありつつも、とても自由になれた気がした。 行程9月25日 成田空港→仁川空港乗り継ぎ→タシケント空港→タシケント市内で一泊 9月26日 タシケントからサマルカンドへ→サマルカンド徒歩移動→レギスタン広場 9月27日 ビビハニムモスク→ウルグベク天文台→シャーヒズィンダ廟群 9月28日 グル・アミール廟→レギスタン広場(2回目)→シャーヒ

          2023年 ウズベキスタンの旅まとめ

          長い帰国|ウズベキスタン2023 #7(完結)

          前回:子どもに異様に懐かれて鶴を折る タシケント 博物館シャルク号を降り、無事にタシケントに到着した。駅前のタクシー客引きを避け、少し離れた場所からYandex Goでタクシーを手配し、市内へと移動した。 とりあえずの目的地として、ウズベキスタン国立博物館。 なかなかきちんとした博物館で、先史時代から始まり、モンゴル帝国による支配、その後の大英雄ティムール、その後ソ連支配下の時代を経て、1991年に独立し現代に至るまで、しっかり説明されていた。ソ連崩壊後に独立した若い国

          長い帰国|ウズベキスタン2023 #7(完結)

          シャルク号のツル|ウズベキスタン2023 #6

          前回:いろいろと2回目を経験。 3泊した宿のおじさん一夜明け、この日はタシケントに戻る日である。もはや3回目となる青空のもとでの朝食をとり、宿のおじさんとのとりとめのない会話をする。 と、ここで昨晩におじさんに頼んでいた滞在証明書「レギストラーツィア」を受け取る。旧ソ連国家では、旅行者は帰国時に、この滞在証明書を提出する必要があるのだ。ただ今ではこの制度は形骸化しており、現在ではほとんど求められることはないらしい。(実際に自分も提出する必要は無かった。) 最後に、お世話

          シャルク号のツル|ウズベキスタン2023 #6

          2回目|ウズベキスタン2023 #5

          前回:サマルカンドに慣れてきた レギスタン広場 2回目2回目のグル・アミール廟でまさかのニーハオトイレを体験した後、とりあえずの居場所をもとめてレギスタン広場へと入った。 サマルカンドの主要な場所は見てまわったが、この国に来る機会もそうそう無かろうということで、2回目のサマルカンドである。 2回目のレギスタン広場に入ると、「ハローマイフレンド!」 とおじさんに声をかけられた。この陽気なおじさん、レギスタン広場内のお土産屋らしく、「ミナレットに登ろうぜ!」としつこく勧誘し

          2回目|ウズベキスタン2023 #5

          その土地に慣れたら始まり|ウズベキスタン2023 #4

          前日:とりあえず歩きすぎ Google翻訳のありがたみサマルカンド3日目の朝。今回の旅はもともと、サマルカンドだけではなくブハラやヒヴァにも行く予定だったが、高速鉄道や夜行列車の時間がうまくいかず、結果、サマルカンド3泊4日たっぷりコースである。つまりまだあと1泊ある。 ウズベキスタンの京都的なポジションにあるサマルカンドとはいえ、主要観光地は2泊3日で十分みてまわれるため、ほとんどの場所は前日までにみてしまっていた。そのため今日は休み休み、ゆっくりしよう。 ・・・と思

          その土地に慣れたら始まり|ウズベキスタン2023 #4

          天と地が青さを競い合う|ウズベキスタン2023 #3

          前回:サマルカンドは右も左もティムール ビビハニムモスク 掃除中朝、宿で朝食。家族でやっている小さな宿なので、どこが食堂なのだろうと思っていたが、まさかの中庭。さすがほとんど雨の降らない国。 しっかりめの食事をしていると、宿のおじさんが隣に座って話しかけてくる。英語が通じないのでお互いスマホのGoogle 翻訳越しに「タクシーを呼ぼうか?」「両替は大丈夫か?」などいろいろと世話を焼いてくれた。親切を感じて、朝からテンションが上がる。 この日はサマルカンドの北東方面の散策

          天と地が青さを競い合う|ウズベキスタン2023 #3

          ティムールの始まり|ウズベキスタン2023 #2

          前回:乱暴な乗り継ぎの果て アフラシャブ号 まだ移動ウズベキスタンの首都タシケントで迎えた朝、ホテルの朝食ブッフェをいただく。ウズベキスタン入国後初のまともな食事である。 ちゃんと美味しい。ただ洋風と言っていいのかどうなのか分からないあたりが、中央アジア感なのだろう。 朝食後ホテルをチェックアウトし、再びの移動のためにタシケント南駅へと向かう。今回の旅のメインどころはサマルカンド(ウズベキスタンの京都的な立ち位置の古都)であるのだ。 今回タシケント南駅から高速鉄道アフ

          ティムールの始まり|ウズベキスタン2023 #2

          ダッシュ乗り継ぎ|ウズベキスタン2023 #1

          僕の思う一人旅の最大の楽しさは、自由さにある。 思いつきで予定を変えたり、 つまらないと思ったら即移動したり、 日がな一日公園でただぼーっとしてみたり、 客引きを振り切るためにやたら歩き続けたり、 僕が一人旅をするのは、友達がいないわけでもなければ、誰かと旅行するのが嫌いだからでもなく「こんな旅に人さまを付き合わせられないから」である。 ただそれにしたって、いろいろとやりすぎた。 乱暴な乗り継ぎ今年こそは海外に行くぞと9月の有給を死守したのは、1ヶ月前だった。当初は東

          ダッシュ乗り継ぎ|ウズベキスタン2023 #1

          伊達政宗ならやりかねない|松島2023

          素敵なハコモノ 北上川運河交流館 水の洞窟 5月の連休に東海道方面へ向かうのは渋滞に突っ込むことと同義であるので、消去法的に友人らとともに東北へと向かうことになった。しかも常磐道を抜けて石巻まで向かう。 今回のメインの目的地は松島である。が、せっかく松島まで行くのだから、位置情報目的に石巻まで足を伸ばすことになったのだ。時間の余裕が無い中、僕らが厳選して訪れた場所が、 「北上川運河交流館 水の洞窟」である。 北上川の運河を紹介する施設であり、隈研吾建設事務所による設計

          伊達政宗ならやりかねない|松島2023