4月22・23日ファミリーコンステレーション名古屋 概要編
名古屋でコンステレーションワークショップやります
あっという間に4月が目前になってきました。年度の切り替わりで慌ただしくしている人も多いのではないでしょうか。
この10年、折に触れて自分の生活の中に取り入れてきたファミリーコンステレーション(日本では「家族の座」とも呼ばれています。ここでは以下FCと略しますね)。2019年頃から本格的にファシリテーションの学びをはじめ、2023年は自分の活動としての「元年」にしました。この春、スペイン在住の友人Kamala(カマラ)と一緒に、4月22土・23日の2日間、名古屋でファミリーコンステレーションのワークショップを行うことになりました。すでにお申込もいただき始めているのですが、ここに改めて自分の体験と言葉でご案内をお届けしようと思います。ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです(いつも長めですいません)。
FCのことをなんとなく知っている方もいらっしゃるとは思いますが、改めてここに紹介します。
ファミリーコンステレーションとは?
ドイツのセラピスト・バート・ヘリンガーによって、新しいタイプのセラピーであるファミリー・コンステレーションというが1980年代に生まれました。ファミリーと名がつく由来は、家族とその数世代にわたる関係に焦点を当てた、短期間で集中的に行われるセラピーであるからです。ヘリンガーは、家族関係に生じるさまざまなパターンや秩序を発見し、実践的なワークを通じてそれを検証し続けました。ファミリー・コンステレーションで最初に目にする光景は、ファミリースカルプチャリングやサイコドラマの要素を一部取り入れた、「あなた」という一人の家族メンバーが描いた家系図だと考えるといいかもしれません。ファミリーコンステレーションはその独自かつ思いがけない方法が、クライアントの助けとなります。
どのように進められるのか?そしてその効果とは?
ファミリーコンステレーションはグループワークが主流です。参加者が全員で輪になって座り、はじまります。クライアント(自分のテーマに働きかけたい人)の家族の「象徴」として代理する人々(代理人と呼ばれます)が、クライアントの混乱した感情がどこから来ているのかを素早く理解する手助けをしてくれます。時には、こうした感情は、家族の中でずっと昔に亡くなり、これまであまり語られることのなかった人たちから来ることもあります。そのような感情がどこから来ているのかが分かれば、なぜ家族関係が難しいのかを理解する大きな助けになります。代理人は、同じ参加者からクライアントが選び、配置をします。FCは、家族の否定的なパターンを明らかにするのに役立ち、時に解決に向かっていくような変化が生じる助けとなることがあります。セッション自体が終わる頃には、家族構成が新しい形で表現され、クライアントは自分の家族をより肯定的に見ることができるようになることが多々あります。
さて、ここまで読んで「家族の問題しか扱えないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうではないんです。FCには、システミック・コンステレーションと呼ばれる、家族以外のテーマを扱う体系があります。行うこと自体はFCとほぼ変わりありません。
他にどんなテーマを扱うことができるのか?
自分とモノ・コトとの間に起きている「関係」を代理人を置いてその動きを見てみることによって、その「関係」に起きていることを象徴的に理解する助けになります。テーマを大きくまとめると以下のようになるでしょうか。
・家族以外の人間関係(仕事上の人間関係、組織、チーム)で抱える課題
・お金に関する課題
・仕事に関する課題
・身体症状
※注意:FCで身体症状を扱うことは、決して治療行為ではありません。身体症状とそれを抱える本人との「関係性」の象徴を客観的にみることによって、その症状が「象徴しているもの」を理解するヒントを得ることに繋がります。わたしは以前自分の「五十肩」を見たことがありました。その時に得たヒントは、「一人で抱えるのが無理な実家全体を背負っている」ということでした。1年がかりで五十肩は今は完治していますが、時々危うい感じの時が今でもあります。
これまでわたし自身がどんなテーマでコンステレーションを体験したかは、後ほど共有するとして、まずは今回の名古屋での2日間の開催について、説明させてください。
日程と参加枠
4月22土・23日の2日間で開催します。2日間を通じて、様々なテーマのコンステレーションを体験することで得られるものは、自分の想像をいとも簡単に超えてしまうことにこれまでの体験と信頼があるので、わたしは2日間通しの参加をお勧めしたいところです。ですが、この時期忙しい方も少なくないのも知っています。ですので、1日の参加枠も設定しています。そんなことから参加費は、2日通し参加の方が割安な設定とさせていただいています。
タイプ別の参加枠
日程の参加枠とは別に、今回は参加者のタイプ枠も設けました。
①自分のテーマに働きかけたい人(コンステレーションで自分のテーマをみたい人)
②代理人参加枠(代理人として他者のコンステレーションをサポートしながら、学びや気づきを得たい人)
①の参加枠には定員設定があります。②の参加枠には定員設定はありません。そして①も②も成人であればどなたでも参加できます。コンステレーションの経験は一切問いません。
自分にくつろげる時間
今回一緒にこのワークショップを開くKamalaは、わたしにとって今や家族のような友人であり、コンステレーションファシリテーターの先輩であり、そして瞑想リーダーでもあります。当日のワークの流れに沿うことにはなると思いますが、くつろぐ時間を取るような流れがやってきたらKamalaが瞑想をリードしてくれます。スペースの中で起こることを共に見つめながら、2日間を参加者の皆さんとつくっていきたいです。
さて、ここまでがFCの大まかな説明と今回開催するワークショップの概要となります。お申込はこちらからできます。
続いて、わたし・持田直子の体験を交えたコンステレーションというワークの紹介を次の記事で書いていきたいと思います。ぜひ併せて読んでいただけると嬉しいです。